Date. 2025.05.20

1000万で可能?平屋リフォームや二階建から減築する費用・メリット

平屋のリフォーム・リノベーション費用相場は500~2,000万円

平屋のリフォームやリノベーションにかかる費用は、工事の規模や内容、使用する素材のグレードによって大きく変動しますが、一般的に500万円~2,000万円程度が相場と言われています。既存の平屋を全面的にリノベーションする場合や、築年数が古い家の場合は、構造躯体の補修や断熱、耐震改修なども必要となるため、費用が高くなる傾向にあります。

より具体的に、どのようなリフォームにどれくらいの費用がかかるのか、項目別に見ていきましょう。

平屋の内装をリフォームする費用相場

平屋の内装リフォームは、壁紙の張り替えや床材の変更、和室から洋室への変更など、さまざまな工事が含まれます。費用相場は以下の通りです。

  • 壁紙(クロス)の張り替え:1平方メートルあたり1,000円~2,000円程度
    ※一般的なリビング(6畳、壁面積約30平方メートル)であれば、3万円~6万円程度が目安となります。
  • 床材の張り替え:
    • フローリング:1畳あたり1.5万円~5万円程度
      ※素材や工法によって価格が異なります。
    • クッションフロア:1畳あたり0.5万円~1.5万円程度
      ※比較的安価で施工も容易です。
    • 畳の表替え・新調:1畳あたり0.5万円~2万円程度
      ※畳の種類によって価格が変わります。
  • 和室から洋室への変更:20万円~80万円程度
    ※壁や床の変更に加え、押入れをクローゼットにするなどの工事が含まれる場合があります。
  • 建具(ドア・ふすまなど)の交換・新設:1箇所あたり3万円~15万円程度
    ※デザインや機能性によって価格が変動します。

これらの内装リフォームは、住まいの印象を大きく変えることができるため、費用対効果の高いリフォームと言えるでしょう。

なお、壁紙やフローリングなどの内装リフォームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>おしゃれな部屋に大変身!壁紙・クロスの張り替えリフォームの費用相場や注意点|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>張り替え?上張り?6畳や20畳の床・フローリングをリフォームする費用|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>和室から洋室へのリフォーム費用は?失敗しないポイントや実例

平屋の水回り設備をリフォームする費用相場

キッチン、浴室、トイレ、洗面台といった水回り設備のリフォームは、生活の質を大きく向上させます。それぞれの費用相場は以下の通りです。

  • キッチンリフォーム:50万円~150万円程度
    ※システムキッチンのグレードや、壁付けから対面式への変更などレイアウト変更の有無で費用が大きく変わります。
  • 浴室リフォーム:50万円~150万円程度
    ※ユニットバスの交換が一般的ですが、在来工法の浴室の場合は解体費用や防水工事費用が加算されることがあります。
  • トイレリフォーム:15万円~50万円程度
    ※便器の交換だけでなく、内装工事や手洗い器の設置なども含まれる場合があります。
  • 洗面台リフォーム:10万円~40万円程度
    ※洗面台のグレードやサイズ、収納の有無などで費用が変動します。

水回り設備は毎日使う場所だからこそ、使いやすさや清掃性にこだわったリフォームが人気です。

水回りリフォームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>キッチンのリフォームは何ができる?工事内容ごとの費用相場や工期|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>寒い?汚れが落ちない?築30年のお家にオススメのお風呂リフォームや費用|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>トイレのリフォーム内容と価格相場・工期目安|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>洗面所(洗面化粧台・洗面台)リフォームの費用相場や工期・流れ|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>システムタイプ?ユニットタイプ?洗面化粧台の種類と特徴|アネシスリフォーム リ;コーデ

平屋の間取りを変更するリフォームの費用相場

家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせて、間取りを変更するリフォームも人気があります。費用相場は工事の内容によって大きく異なります。

  • 壁の撤去・新設:1箇所あたり10万円~30万円程度
    ※ただし、構造上重要な壁(耐力壁)を撤去する場合は、補強工事が必要となり費用が大幅に上がることもあります。
  • 部屋数の増減:50万円~300万円程度
    ※既存のスペースを区切って部屋を増やす場合や、複数の部屋を統合して広い空間にする場合などがあります。
  • リビングの拡張:80万円~250万円程度
    ※隣接する部屋を取り込んだり、廊下の一部をリビングにしたりする工事が考えられます。

間取り変更は、家の使い勝手を根本から変えることができるリフォームです。専門的な知識が必要となるため、信頼できるリフォーム会社にしっかりと相談することが重要です。

平屋を断熱リフォームする費用相場

快適な室温を保ち、冷暖房効率を上げるためには断熱リフォームが効果的です。特に古い平屋の場合、断熱性能が低いことが多いため、検討する価値が高いリフォームと言えます。

  • 壁の断熱:30万円~150万円程度
    ※内断熱と外断熱があり、工法によって費用や効果が異なります。
  • 床下の断熱:10万円~50万円程度
    ※床下からの冷気を遮断し、足元の冷えを改善します。
  • 天井・屋根裏の断熱:10万円~60万円程度
    ※夏場の暑さ対策や冬場の暖房効率向上に繋がります。
  • 窓の断熱(内窓設置・複層ガラス交換など):1箇所あたり3万円~15万円程度
    ※窓は熱の出入りが大きい場所なので、断熱効果を実感しやすい部分です。

断熱リフォームを行うことで、光熱費の削減にも繋がり、長期的に見ると経済的なメリットも期待できます。

なお、断熱リフォームのメリットや窓や天井、床下、屋根の断熱リフォーム費用相場については、以下の記事をご覧ください。

>>断熱リフォームとは?メリットや費用相場、工期の目安を解説|アネシスリフォーム リ;コーデ

平屋を耐震リフォームする費用相場

日本は地震が多い国ですので、住宅の耐震性は非常に重要です。特に築年数が古い平屋の場合は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があるため、耐震診断を受けた上で必要な耐震リフォームを検討しましょう。

  • 耐震診断:10万円~40万円程度
    ※専門家が建物の状態を調査し、耐震性を評価します。
  • 耐震補強工事:50万円~300万円程度
    ※壁の補強、基礎の補強、屋根の軽量化など、建物の状態や必要な補強内容によって費用が大きく変動します。

自治体によっては耐震診断や耐震リフォームに対する補助金制度が設けられている場合があるので、お住まいの自治体の情報を確認してみましょう。

延べ面積ごとの耐震リフォーム費用相場や耐震リフォームが必要な住宅、耐震リフォームの工事内容・種類などについては、以下の記事をご覧ください。

>>旧耐震基準の住宅は耐震リフォームが必須?!耐震リフォームの費用や補助金|アネシスリフォーム リ;コーデ

平屋をバリアフリーリフォームする費用相場

将来の暮らしを見据え、バリアフリーリフォームを行う方も増えています。段差の解消や手すりの設置など、安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。

  • 段差解消:1箇所あたり数万円~20万円程度
    ※スロープの設置や床のかさ上げなどを行います。
  • 手すりの設置:1箇所あたり1万円~5万円程度
    ※廊下や階段、トイレ、浴室などに設置します。
  • ドアの交換(引き戸へ変更など):1箇所あたり5万円~20万円程度
    ※車椅子でも通りやすいように開口部を広くすることも考慮されます。
  • トイレのバリアフリー化:20万円~60万円程度
    ※手すりの設置、スペースの拡張、和式から洋式への変更などが含まれます。
  • 浴室のバリアフリー化:30万円~80万円程度
    ※手すりの設置、段差解消、滑りにくい床材への変更、ヒートショック対策などが考えられます。

その他のバリアフリーリフォームや、バリアフリーリフォームで利用できる補助金制度などについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>バリアフリーリフォームとは?工事内容毎の費用や使える補助金・減税制度|アネシスリフォーム リ;コーデ

二階建てを平屋に減築するリフォーム費用相場は1,000~2,700万円

二階建ての家を平屋にする「減築リフォーム」も、近年注目されています。二階部分が不要になったり、メンテナンスの負担を減らしたいというニーズに応えるリフォームです。

減築リフォームの費用相場は、1,000万円~2,700万円程度と幅広いです。これは、解体する二階部分の規模や構造、屋根の形状変更、外壁の補修範囲などが大きく影響するためです。

主な工事内容としては、以下のものが挙げられます。

  • 二階部分の解体工事:解体費用、廃材処分費用などがかかります。
  • 屋根の新設・改修工事:二階がなくなるため、新たに一階部分の屋根を造る必要があります。
  • 外壁の補修・新設工事:二階部分がなくなった箇所の外壁を補修、または新設します。
  • 構造補強工事:建物のバランスが変わるため、必要に応じて構造補強を行います。
  • 内装工事:一階部分の天井や壁など、影響を受ける部分の内装を整えます。

減築リフォームは大規模な工事となるため、費用も高額になりがちです。しかし、今後のメンテナンス費用の削減や、固定資産税の軽減といったメリットも期待できます。信頼できる業者に詳細な見積もりを依頼し、メリット・デメリットを比較検討することが大切です。

熊本県で二階建てを平屋に減築するリフォームをご検討中の方は、「アネシスリフォーム リ;コーデ」までお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ|アネシスリフォーム リ;コーデ

平屋へリフォームするメリット

平屋へのリフォームや減築には、多くの魅力があります。ここでは主なメリットをご紹介します。

安全性が高まる

平屋の最大のメリットの一つは、安全性の向上です。階段がないため、小さなお子様や高齢者にとって転倒・転落のリスクが大幅に減少します。

また構造的にも、二階建てに比べて重心が低く安定しているため、地震や台風などの自然災害に対しても比較的強いと言えるでしょう。

二階への移動がなくなり住みやすくなる

日常生活において、階段の上り下りは意外と負担になるものです。特に年齢を重ねると、その負担はより大きく感じられるようになります。

平屋であれば、掃除や洗濯物を運ぶ際など、家事動線がすべてワンフロアで完結するため、生活の利便性が格段に向上します。足腰に不安がある方にとっては、このメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

間取り次第で家族の距離が近くなる

平屋はすべての部屋が同じフロアにあるため、家族が自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなります。

リビングを中心に各部屋を配置するような間取りにすれば、家族の気配を感じながら生活できる安心感が生まれます。個々のプライバシーを保ちつつも、家族の繋がりを大切にしたいと考える方におすすめです。

デザイン次第で開放的な空間を演出できる

平屋は構造上の制約が二階建てに比べて少ないため、天井を高くしたり、大きな窓を設けたりしやすいという特徴があります。

勾配天井にして梁を見せるデザインや、庭と一体感のある大開口の窓などを採用することで、実際の面積以上に広がりを感じられる開放的な空間を実現できます。採光や通風も確保しやすく、明るく快適な住環境を作りやすいのも魅力です。

住宅のメンテナンス費用が安く済む可能性が高い

住宅のメンテナンスは長期的に見ると大きな費用がかかりますが、平屋は二階建てに比べてメンテナンス費用を抑えやすい傾向にあります。

例えば、外壁塗装や屋根の葺き替え工事を行う際、二階建ての場合は高所作業のための足場が必要となり、その分費用が高くなります。平屋であれば、足場の規模が小さく済むか、場合によっては不要になることもあり、工事費用を削減に繋げられます。

固定資産税が安くなる

一般的に、建物の固定資産税は、床面積や構造、使用されている資材などによって評価額が決定されます。二階建てから平屋に減築した場合、延床面積が小さくなるため、固定資産税が安くなる可能性があります。

平屋へリフォームするデメリットや注意点

多くのメリットがある平屋リフォームですが、一方でデメリットや注意しておきたい点も存在します。事前にしっかりと把握し、対策を講じることが大切です。

防犯対策が必要になる

平屋はすべての部屋が一階にあるため、二階建てに比べて窓やドアからの侵入が容易であるという側面があります。そのため、防犯対策はより一層強化する必要があるでしょう。

具体的には、防犯ガラスの採用、シャッターや雨戸の設置、センサーライトや防犯カメラの導入、窓に面格子を取り付けるなどの対策が考えられます。

道路からの目隠し対策が必要になる

リビングや寝室などの主要な部屋が一階にあるため、道路や隣家からの視線が気になる場合があります。

特に都市部や住宅密集地では、プライバシー確保のための目隠し対策が重要になります。植栽やフェンス、目隠しルーバーなどを設置したり、窓の位置や種類を工夫したりするなどの対策を検討しましょう。

プライバシーが確保しにくい

ワンフロアで生活が完結する平屋は、家族のコミュニケーションが取りやすい反面、それぞれのプライベートな空間を確保しにくいというデメリットも考えられます。間取りを工夫する際に、個室の配置や壁の遮音性などを考慮することが大切です。

特に、ご家庭にお子様がいらっしゃる場合、それぞれのプライベート空間をどのように確保するかは、慎重に検討すべき点と言えるでしょう。

川や海の近くの人は洪水・浸水にも注意

平屋は地面に近い構造のため、河川の氾濫や高潮などによる洪水・浸水のリスクが高い地域では注意が必要です。お住まいの地域がハザードマップで浸水想定区域に指定されていないかを確認し、もし該当する場合は、基礎を高くする、盛り土をするなどの対策を検討する必要があります。

平屋リフォームの事例・ビフォーアフター

ここからは、「アネシスリフォーム リ;コーデ」が担当した平屋リフォーム事例のビフォーアフターをご紹介していきます。

事例①:熊本市|子育てママこだわり家事動線の平屋の家

こちらでご紹介するのは、熊本県の築20年の平屋住宅の平屋リフォーム事例です。

平屋リフォームのご要望としては、子育て中のご家庭が抱える家事の負担を軽減し、家族が快適に過ごせる空間へと住まい全体を大きく変化させたいといった内容でした。

平屋住宅のリフォーム前(ビフォー)

壁付けキッチンで少し閉鎖的な印象があり、収納スペースも各所に点在していました。また、間取りも細かく区切られ、家事動線や家族間のコミュニケーションにおいて改善の余地がありました。

平屋住宅のリフォーム後(アフター)

まず家全体の中心に大容量のファミリークローゼットを設けることで、収納を集約し、各部屋をスッキリさせました。

キッチンは開放的な対面式に変更され、LDK全体が明るく、家族が自然と集まる空間へと生まれ変わっています。さらに、脱衣室へのスロップシンク設置や洗面台の廊下への移設など、衛生面や子育てのしやすさを考慮しました。

また、間取りも回遊性を持たせることで、家事動線が格段にスムーズになりました。

外観も優しいブラウンに塗り替えることで、内外装ともにデザイン性と機能性が向上。

単に設備を新しくするだけでなく、間取り変更によって耐震性を維持しつつ、日々の暮らしやすさと将来にわたる安心感を両立させた点が、こちらの平屋リフォームの大きなポイントと言えるでしょう。

こちらの平屋リフォームにかかった費用は1,070万円と、1,000万円程度の予算で平屋リフォームを検討している方にとっても、参考になる事例ではないかと思います。

こちらの平屋リフォーム事例の詳細は、以下のページをご覧ください。

>>熊本市|子育てママこだわり家事動線の平屋の家|アネシスリフォーム リ;コーデ

平屋リフォームなら「アネシスリフォーム リ;コーデ」にお任せ

この記事では、平屋リフォームの費用相場からメリット・デメリット、実際の事例まで幅広くご紹介しました。1,000万円という予算でも、工事内容や規模によっては理想の平屋リフォームを実現できる可能性は十分にあります。大切なのは、ご自身のライフスタイルや将来設計に合ったリフォーム計画を立てることです。

「アネシスリフォーム リ;コーデ」は、熊本を中心に豊富な実績をもつリフォーム会社です。熊本県で平屋のリフォームを検討していたり、二階建てから平屋への減築リフォームを検討されている方は、地域密着のリフォーム会社「アネシスリフォーム リ;コーデ」までお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ|アネシスリフォーム リ;コーデ

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