Date. 2022.06.09

和室から洋室へのリフォーム費用は?失敗しないポイントや実例

和室から洋室への変更に必要なリフォーム工事の種類

和室から洋室への変更に必要なリフォーム工事には、以下のような種類があります。

畳からフローリングの床へリフォーム工事


和室の床は一般的に畳なので、洋室にする場合はフローリングへのリフォーム工事が必要となります。

畳からフローリングへ変更する際、畳の厚さが約40~50mmなのに対し、フローリングの厚さは約12mmと、厚さに差が生じてしまいます。一戸建ての場合は、隣の部屋との段差を生まないようにするために、この厚さの違いを埋めるための工事も必要となります。

また、床下の断熱工事を行っていない古い和風建築住宅の場合は、フローリングへ変更する際に床下の断熱工事が必要な場合もあります。

断熱リフォームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>断熱リフォームとは?メリットや費用相場、工期の目安を解説|リ;コーデ

真壁から大壁へリフォーム工事

和室の壁は、柱を露出する「真壁(しんかべ)」であるのに対し、洋室の壁は柱を隠す「大壁」が一般的です。

ただし、マンションの場合は和室でも大壁のケースも多く、その場合は壁のリフォーム工事は必要ありません。また、一戸建てであっても、真壁のまま壁以外を洋室へリフォームすることで、費用を抑えることもできます。

板張りからクロス張りの天井へリフォーム工事

和室から洋室へ変更する場合、木目を強調した和室の板張り天井から、壁と同じくクロス張りの天井にリフォーム工事することで、洋風のインテリアとマッチするお部屋になります。

なお、板張り天井からクロス張り天井にする場合は、下地にベニヤ板を張る工事も必要となります。

押入れをクローゼットへリフォーム工事

和室の収納スペースは押入れが一般的です。洋室にする際に押し入れからクローゼットへのリフォーム工事を一緒に行う場合が多いです。

押入れをクローゼットへリフォームするのはそれほど大掛かりな工事にはなりませんが、ウォークインクローゼットへ変更する場合は費用も高くなります。

お部屋の収納リフォームについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

>>「片付く家」に大変身!種類や事例別の収納リフォームの費用・相場|リ;コーデ

襖(ふすま)を洋室ドアへリフォーム工事

和室の扉は襖(ふすま)や障子であることが多いので、洋室にする場合は上記のクローゼットの場合と同じように、洋室建具(ドア)へのリフォーム工事を一緒に行うこともあります。

洋室ドア(洋室建具)へのリフォーム工事は、和室の頃の状態をどれだけ残すかによって費用が大きく異るため、使い勝手なども考えつつ、リフォーム業者と相談しながら決定することをオススメします。

和室から洋室へのリフォーム費用相場と工期


ここからは、和室から洋室へリフォームする際の費用相場と工事期間についてご紹介していきます。

なお、戸建てとマンションで費用・工期が異なることも多いので注意しましょう。

和室から洋室へのリフォーム全体費用:35~90万円程度/工期:10日程度

和室から洋室へリフォームする際にかかる全体的な費用目安は「35~90万円程度」、工期は「10日程度」となります。ただし、壁をリフォームするのかどうかや、一戸建てかマンションか等によって、発生する費用や工期は変化します。

一般的に、マンションのほうが和室から洋室へ変更する手間が少ないので、リフォーム費用と工期は少なくなる傾向にあります。

畳からフローリングへ変更:10~30万円程度/工期:3~4日

畳からフローリングへ変更するのにかかるリフォーム費用目安は「10~30万円程度」、工期は「3~4日程度」となります。

古い戸建て住宅の場合は、床下の断熱リフォームなども必要となるので、費用が多くなる傾向にあります。

壁・天井のリフォーム:10~20万円程度/工期:1~2日

壁・天井を和室から洋室へ変更するのにかかるリフォーム費用目安は「10~20万円程度」、工期は「1~2日程度」となります。

ただし、マンションの場合は壁が洋室用の大壁であることも多いので、リフォームが必要なかったり安く済んだりするケースもあります。また、戸建ての場合であっても、壁は和室の真壁のままにすることで費用を抑えられます。

押入れをクローゼットへリフォーム:10~20万円程度/工期:3日程度

和室の押入れを、洋室のクローゼットへリフォームする場合にかかる費用目安は、「10~20万円程度」となります。ただし、ウォークインクローゼットにする場合は「20~80万円程度」と費用が高くなるので注意しましょう。また、工期は「3日程度」となります。

以下、押入れからクローゼットへリフォームする際の細かい費用内訳となります。

  • 内装費:約5万円
  • ハンガーパイプ:約1万5千円~3万円/一箇所
  • 棚:約1万5千円~5万円/一箇所
  • 扉設置費(折り戸):約12~15万円
  • 湿気対策リフォーム費用:約3~10万円
  • クローゼットの奥行き拡張:約20万円

※上記価格はあくまでも目安です。
※内装費は、幅約2.7m×高さ約2m×奥行き約90cm程度を想定した場合の費用です。

襖(ふすま)から洋室ドアへリフォーム:5~20万円程度/工期:2日程度

襖(ふすま)から洋室ドアへのリフォームには、一箇所あたり「5~20万円程度」の費用がかかります。また、工期は「2日程度」が一般的です。

「開き戸」にするか「引き戸」にするかや、ストッパー機能の有無、建具(ドア)のグレード等によっても費用は異なりますので、使い勝手を考慮しつつリフォーム業者と相談すると良いでしょう。

和室から洋室への変更リフォームで失敗しないためのポイント


ここからは、和室から洋室へ変更する際のリフォームで、失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。

マンションの場合はフローリングの防音基準に注意

マンションの床を畳からフローリングに変更する場合は、マンションの防音基準に注意しましょう。

管理規約に書かれている「防音規定」やフローリング材の「遮音等級」を参照して、マンションごとの基準をクリアする遮音性能を持つフローリング材を選ぶようにしましょう。ちなみに、マンションの遮音性能は「L値(エルチ)」という値で表されており、最近のマンションの防音規定では「L-45」以下のフローリング材が主流となっています。

リフォーム後の用途にあった壁紙を選ぼう

和室から洋室へリフォームする場合、洋室へ変更したあとの用途にあわせて壁紙を選ぶようにしましょう。

たとえば寝室であればベーシックなデザイン・カラーの壁紙を、子供部屋ならキャラクターが描かれた壁紙や黒板として使える壁紙など、リフォーム後のお部屋を想像しながら壁紙を選ぶのも楽しいと思います。

また、壁紙によって「汚れ防止」や「消臭」といった機能がついたタイプもあるので、そうした機能から壁紙を選ぶのもオススメです。

和室から洋室へのリフォーム事例

ここでは、「リ;コーデ」が担当した和室から洋室へのリフォーム事例をご紹介します。

リビング横の和室を畳からフローリングにリフォーム

リビング横の和室(畳)を、フローリングにリフォームすることで、リビングを広げました。

【リフォーム工事前】

【リフォーム工事後】

和室から洋室へのリフォームなら「リ;コーデ」にお任せ!

この記事では、和室から洋室への変更に必要なリフォーム工事の種類や、費用相場、工期、リフォーム事例などについてご紹介してきました。

和室から洋室へリフォームする際にかかる全体的な費用目安は、「35~90万円程度」ですが、リフォームの内容によっても費用は変化します。

和室から洋室への変更リフォームについてのご相談や、リフォーム・リノベーションをお考えの方は、設計士と直接話しながら進める“大人のリフォーム”で話題の「リ;コーデ」まで、お気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ|リ;コーデ

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