Date. 2022.06.20

築30年住宅はリフォームで何年住める?リノベーション費用やポイント

家(一軒家)の寿命は築30年?

一般的に、家(一軒家)の寿命は築30年程度と言われることが多いですが、それは本当なのでしょうか。ここでは、一軒家住宅の正しい寿命について見ていきましょう。

家の寿命と耐用年数は違う

住宅や設備などが使用できる年数を表す際の言葉として、「寿命」と「耐用年数」があります。この2つの言葉は似たような使われ方をする場合もありますが、違いを理解しておくことが大切です。

まず「耐用年数」は、あくまでも減価償却用に法律で決められた法定耐用年数なので、一軒家の実際の寿命とは異なります。

主な住宅における減価償却資産の法定耐用年数は以下のとおりです。

  • 木造一戸建て:22年
  • 木造一戸建て(中古):4年
  • マンション(鉄筋コンクリート造):47年
  • 木造アパート:20年

家の寿命は使われ方で変わる

上記で、一軒家やマンションの法定耐用年数をご紹介しました。一軒家やマンションなどの実際の寿命は、上記でご紹介した法定耐用年数よりも基本的に長いと思っておきましょう。

また、家の寿命は住人からの使われ方によっても大きく変わります。たとえばシロアリ対策などを怠れば、家の寿命は平均より短くなってしまうでしょう。

また、木造住宅の場合、使用されている木材の質や、建築工事のやり方などによっても、住宅の寿命が左右される場合があります。

リフォームで築30年以降も住み続けることが可能

このように、家の寿命は一概に30年とは言えないことがわかりました。しかし、手入れを怠れば、30年程度で寿命がきてしまう住宅もあるでしょう。

築30年程度の一軒家にお住まいの場合は、適切なリフォームを行うことで、40年、50年と住み続けることも可能です。

次の項目では、築30年の住宅をリフォームするポイントについてご紹介していきます。

築30年の住宅をリフォームするポイント


ここでは、30年間住み続けた住宅をリフォームする場合のポイントや、築30年の中古住宅を購入してリフォームする場合のポイントについてご紹介していきます。

家がリフォームできる状態かチェックする

まず、家がリフォームに耐えられる状態かどうかをチェックする必要があります。

たとえば、「構造躯体に問題がある」、「シロアリ被害がある」、「台風などで雨漏りや建物の亀裂がある」などの場合は、躯体の補強ややり替え等が必要になり、結果的に建て替えた方がメリットがある場合もあります。

また、築30年程度の中古住宅を購入してリフォームするつもりの場合は、事前に中古住宅の状態をチェックして、リフォームが可能な状態か把握しておくことをオススメいたします。

50代・60代なら「断熱」や「好きなもの」にこだわる

築30年の家に住んでいる方は、20代・30代で家を購入した50代・60代の方が多いのではないでしょうか。「築30年住宅のリフォーム」は、必然的に「50代・60代の方のことを考えたリフォーム」にもなると思います。

まずは「断熱」

50代・60代の方が住んでいる築30年住宅のリフォームで特に重要視して頂きたいのが、「断熱リフォーム」です。体力が落ちてくる50代・60代以降は、家の中での事故による怪我や死亡が多くなり、特にお風呂場での転倒やヒートショックによる被害が多くなります。
また、築30年以上の住宅は断熱対策が不十分で、ヒートショックが起こりやすい環境になっている場合も多いので、「断熱リフォーム」を意識することをオススメいたします。

「好きなもの」にこだわる

もうひとつのポイントは、「好きなものにこだわる」という点です。

50代・60代の方が新築を購入した時期はちょうどバブル期で、「家にそこまでこだわる時間がなかった」という方も多いのではないでしょうか。そんな方にとって、50代・60代で行うリフォームこそ、自分たちの好みやこだわりを詰め込んだ“より楽しく暮らせる家”を手に入れるチャンスです。

築30年の家にお住まいの、50代・60代の方に向けたリフォームについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

>>老後も安心!50代・60代から始めるリフォームのメリットや注意点

>>リ;コーデ設計士が考える50代・60代のリフォーム

築30年の一軒家をリフォームする際の費用相場


ここからは、築30年の一軒家をリフォームする際の費用相場についてご紹介していきます。

築30年住宅のフルリフォームは500~2,000万円程度

築30年住宅(一軒家)をフルリフォームする場合の費用相場は「500~2,000万円程度」と言われています。

フルリフォーム(スケルトンリフォーム)とは、家の内装や設備などをすべて解体し、新しくする大規模なリフォーム工事のことを指します。

ただし、まずは構造躯体の問題やシロアリ被害、亀裂などが住宅にないかどうかを調べてからでないと、フルリフォームは難しい場合があります。

築30年住宅の断熱リフォームの費用相場

築30年住宅で断熱リフォームを行う場合の費用相場は、以下の通りです。

  • 壁の断熱リフォーム:約5,000~30,000円/1㎡
  • 窓の断熱リフォーム:約17万円~27万円(小窓)/約34万円~41万円(大窓)
  • 天井の断熱リフォーム:4,000~8,000円/1㎡
  • 床下の断熱リフォーム:4,000~8,000円/1㎡
  • 屋根の断熱リフォーム:3,000~6,000円/1㎡

※上記価格はあくまでも目安です。また、税別価格です。

断熱リフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>断熱リフォームとは?メリットや費用相場、工期の目安を解説|リ;コーデ

築30年住宅のキッチンリフォームの費用相場

築30年住宅でキッチンリフォームを行う場合の費用相場は、以下の通りです。

  • 同型キッチンへの変更:約50~150万円
  • 別型キッチンへの変更:約50~200万円
  • キッチン+壁紙交換:約50~150万円+3~6万円
  • キッチン+床材張替:約50~150万円+6~18万円

※上記価格はあくまでも目安です。また、税別価格です。

キッチンリフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>キッチンのリフォームは何ができる?工事内容ごとの費用相場や工期|リ;コーデ

築30年住宅のお風呂リフォームの費用相場

築30年住宅でお風呂リフォームを行う場合の費用相場は、以下の通りです。

  • ユニットバスからユニットバス:60~90万円
  • 在来工法からユニットバス:100~110万円
  • 在来工法から在来工法:100~200万円
  • 浴室の移動・拡張:200万円~

※上記価格はあくまでも目安です。また、税別価格です。

お風呂リフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>寒い?汚れが落ちない?築30年のお家にオススメのお風呂リフォームや費用|リ;コーデ

築30年住宅のトイレリフォームの費用相場

築30年住宅でトイレリフォームを行う場合の費用相場は、以下の通りです。

  • トイレ全体リフォーム:約15~32万円
  • トイレ便器交換リフォーム:約5~20万円
  • 和式トイレから洋式トイレへのリフォーム:約15~60万円

※上記価格はあくまでも目安です。また、税別価格です。

トイレリフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>トイレのリフォーム内容と価格相場・工期目安|リ;コーデ

築30年住宅の洗面所リフォームの費用相場

築30年住宅で行洗面所リフォームをう場合の費用相場は、以下の通りです。

ローグレード洗面化粧台の費用相場

  • 幅50cmタイプ:8~9万円程度
  • 幅60cmタイプ:10~11万円程度
  • 幅75cmタイプ:12~13万円程度

ミドルグレード洗面化粧台の費用相場

  • 幅60cmタイプ:12~13万円程度
  • 幅75cmタイプ:17~18万円程度

ハイグレード洗面化粧台の費用相場

  • 幅75cmタイプ:22~23万円程度
  • 幅90cmタイプ:23~25万円程度

※上記価格はあくまでも目安です。また、税別価格です。

洗面所リフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>洗面所(洗面化粧台・洗面台)リフォームの費用相場や工期・流れ|リ;コーデ

築30年住宅の外壁リフォームの費用相場

築30年住宅で行外壁リフォームをう場合の費用相場は、以下の通りです。

  • 施工単価:2,000~3,000円/m2
  • 既存外壁材の撤去代:1,000円程度/m2

外壁リフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>塗装?カバー工法?張り替え?外壁リフォームの費用相場や周期|リ;コーデ

築30年住宅の窓リフォームの費用相場

築30年住宅で行窓リフォームの費用をう場合の費用相場は、以下の通りです。

  • 内窓増設の費用相場(小窓):約7.5万円~9万円(単板ガラス)
  • 内窓増設の費用相場(大窓):約17.5万円~20万円(単板ガラス)
  • 防犯ガラスへの交換費用:約5~15万円
  • シャッター・雨戸の設置費用:約10~15万円(180cm×170cmの窓の場合)

窓リフォームの費用の費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>断熱・結露対策?防犯対策?窓のリフォーム費用を目的別に解説【前編】|リ;コーデ

>>耐震補強?感染症対策?風通し窓のリフォーム費用を目的別に解説【後編】|リ;コーデ

築30年住宅のドアリフォームの費用相場

築30年住宅でドアリフォームを行う場合の費用相場は、以下の通りです。

  • 玄関ドアを交換する費用相場:20~45万円程度
  • 扉のみ交換する費用相場:40万円程度

ドアリフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>デザイン?使いやすさ?玄関ドアをリフォームする費用相場と工期|リ;コーデ

築30年住宅の収納リフォームの費用相場

築30年住宅で行収納リフォームをう場合の費用相場は、以下の通りです。

壁面収納リフォームの費用相場(本棚の場合)

  • 高さ約2m×幅約5m×奥行き約30cm:約15万円~25万円
  • 高さ約2m×幅約3m×奥行き約30cm:約25万円~35万円

収納リフォームの費用相場や工期について更に詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>「片付く家」に大変身!種類や事例別の収納リフォームの費用・相場|リ;コーデ

築30年住宅のリフォームなら「リ;コーデ」にお任せ!


この記事では、築30年住宅をリフォームする際のポイントや、そもそも住宅の寿命は30年なのか、寿命と法定耐用年数の違いなどをご紹介してきました。

「リ;コーデ」のメインターゲットは、築30年前後の住宅にお住まいの50代・60代の方々です。そのため、50代・60代の方々のことを考えたリフォームのご提案を得意としています。

「リ;コーデ」が担当したリフォーム事例については、以下のページでご紹介しています。

>>リフォーム事例|リ;コーデ

また、築30年住宅にお住まいで、リフォーム・リノベーションについてご相談したい方は、設計士と直接話しながら進める“大人のリフォーム”で話題の「リ;コーデ」まで、お気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ|リ;コーデ

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