お風呂(浴室)を断熱化する手段と費用・工期
お風呂(浴室)を断熱化するためには、いくつか手段が存在します。ここでは、お風呂(浴室)を断熱化する手段と、それぞれの費用・工期について解説していきます。
ユニットバス(システムバス)にリフォームする
お風呂(浴室)を断熱化するための方法として、最初にご紹介するのが「ユニットバス(システムバス)へのリフォーム」です。
最新のユニットバスは基本的な断熱性能が高いので、古い在来工法のお風呂やユニットバスに比べると、断熱性能を大幅に高めることができるでしょう。
特に断熱性が低いタイル張りのお風呂や、ユニットバスの外壁に断熱処理が施されていないお風呂の場合、最新のユニットバス(システムバス)へリフォームすることで、断熱性能が上がったことを実感できると思います。
ユニットバス(システムバス)にリフォームする費用・工期
- 在来工法からユニットバス:110~150万円/1週間
- ユニットバスからユニットバス:90~120万円/2~5日
なお、ユニットバス(システムバス)と在来工法の違いや、お風呂リフォーム全般についての知識については、以下の記事をご覧ください。
>>寒い?汚れが落ちない?築30年のお家にオススメのお風呂リフォームや費用|リ;コーデ
ユニットバスの壁・床・天井に断熱材を入れる
続けてご紹介するのは、現在のユニットバスの壁・床・天井に断熱材を入れる方法です。
お風呂が寒い理由のひとつして、壁や床・天井に断熱処理が施されていないことが考えられます。そのような場合、壁や床・天井に断熱材を入れることで、外気温の影響を受けにくくすることが可能です。
壁・床・天井に断熱材を入れる費用・工期
- 浴室の壁断熱リフォーム:1㎡あたり約5,000円~/2~4日程度
- 浴室の床下断熱リフォーム:1㎡あたり約7,000円~/1日程度
- 浴室の天井断熱リフォーム:1㎡あたり約4,000円~/2~4日程度
断熱タイルや断熱塗装を施す
また、現在のお風呂のタイルが冷たくて困っている場合、断熱タイルや断熱塗装を施すことで、お風呂の断熱性能を上げる方法もあります。
「お風呂の断熱化はしたいけど、大掛かりなリフォームはちょっと・・・」という方にオススメです。
断熱タイルや断熱塗装を施す費用・工期
- 浴室の断熱タイルリフォーム:1㎡あたり約1~2万円/1~2日程度
- 浴室の断熱塗装リフォーム:約5~20万円/1.5~3日程度
内窓を設置したり断熱効果の高い窓へ交換する
お風呂の断熱性能を高めるために重要なのが「窓」です。意外に思われる方もいるかもしれませんが、家全体で見ても「窓」からもっとも多くの熱が奪われています。
浴室の窓に断熱対策を施すことで冷えにくい浴室にすることができます。
具体的には、浴室に内窓を設置したり、断熱効果の高い複層ガラス(ペアガラス)へリフォームする方法が考えられます。
ユニットバスの交換工事と同時に窓を小さくすることも大きな効果があります。
浴室の窓をリフォームする費用・工期
- 浴室の内窓リフォーム:約4~10万円/1日程度
- 複層ガラスへのリフォーム:約3~10万円/1日程度
浴室暖房を設置する
浴室暖房とは、浴室の壁や天井に設置して、浴室全体を暖めることができる暖房器具です。これまでご紹介した断熱対策とは異なり、浴室を直接暖める方法となります。
なお、浴室の断熱性能が低いままですと、せっかく浴室暖房で浴室内を暖めても、すぐに熱が逃げてしまいます。浴室自体の断熱性能を高めつつ、浴室暖房もセットで使用することで、冬でも暖かい浴室にすることができるでしょう。
浴室暖房乾燥機を設置する費用・工期
- 浴室暖房乾燥機(電気式)の新規設置:約13~20万円/1日程度
- 浴室暖房乾燥機(ガス温水式)の新規設置:約20~30万円/1日程度
- 浴室暖房乾燥機の交換リフォーム:約10万円~/1日程度
お風呂(浴室)を断熱リフォームするメリット
ここからは、お風呂(浴室)を断熱リフォームするメリットについてご紹介していきます。
お風呂に入るとき寒い思いをしなくて済む
お風呂(浴室)を断熱リフォームするメリットとしてまず挙げられるのが、「お風呂に入るとき寒い思いをしなくて済む」という点です。
お風呂をリフォームする理由としても多い「お風呂が寒い」という不満を断熱リフォーム解消することで、快適な入浴タイムにすることができます。
ヒートショック対策になる
「お風呂が寒い」という不満を断熱リフォームで解消することで、同時に「ヒートショック対策」にもなります。
ヒートショックとは、気温の急激な変化によって血圧が上下することで発生する、心臓や血管の疾患のことを指します。家のなかでは、リビングなど気温の高い部屋から浴室に移動した場合などで特に多く発生しています。
お風呂(浴室)を断熱リフォームを行って浴室の気温を上げることで、ヒートショックのリスクを低減することができます。
結露対策になる
断熱性能が低い浴室の場合、入浴後の温められた空気が外気温で冷やされることで、結露が発生しやすくなります。発生した結露は、放置しておくとカビの原因にもなります。
断熱リフォームを行って外気温の影響を受けにくくすることで、結露が発生しにくくなり、ひいてはカビの発生も抑えることにつながります。また、「浴室に発生した結露を拭き取る」というお手入れの手間も減らすことができます。
浴槽のお湯が冷めにくくなり光熱費の節約に
最新のユニットバスへのリフォームなど、浴室の断熱リフォームを行うことで、浴槽のお湯を冷めにくくすることができます。浴槽のお湯が冷めにくいことで、追焚きの頻度が少なくなるため、光熱費の節約に繋がります。
お風呂(浴室)を断熱リフォームするポイント
ここからは、お風呂(浴室)を断熱リフォームする上で、知っておいた方がいいポイントについて解説していきます。
補助金を活用する
お風呂(浴室)を断熱リフォームするなら、利用できる補助金をあらかじめチェックしておきましょう。2022年度の場合であれば、「こどもエコすまい支援事業補助金」などが支給対象となる可能性があります。
「こどもエコすまい支援事業補助金」や、その他リフォームで使用できる2022年度の補助金について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>2022年度版!リフォーム・リノベーション補助金の金額や要件|リ;コーデ
バリアフリーなど断熱以外の浴室リフォームも一緒に検討する
お風呂(浴室)の断熱リフォームを検討しているのであれば、バリアフリーなど断熱以外の浴室リフォームも、セットで行うのもオススメです。
特に築30年前後の住宅にお住まいの方の場合、今後の暮らしを見据えて手すりの設置や段差の解消を検討してみてはいかがでしょうか。
断熱以外のお風呂リフォームや費用について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>寒い?汚れが落ちない?築30年のお家にオススメのお風呂リフォームや費用|リ;コーデ
お風呂(浴室)を断熱リフォームなら「リ;コーデ」へ!
この記事では、お風呂(浴室)の断熱化をするための手段として、「最新のユニットバスへリフォーム」、「壁・床・天井に断熱材を入れる」、「断熱タイルや断熱塗装を施す」、「内窓の設置や複層ガラスへの交換」、「浴室暖房を設置」の5つについて、リフォーム内容や費用・工期をご紹介してきました。
「お風呂が寒くて入るのが苦痛……」
「高齢の家族のためにヒートショック対策をしたい」
上記のようなお悩みをお持ちの方は、お風呂の断熱リフォームで豊富な実績がある「リ;コーデ」まで、お気軽にご相談ください。