Date. 2023.10.18

2023年度版!リフォーム・リノベーション補助金の金額や要件

リフォームやリノベーションで使える補助金があるのはご存じでしょうか?

補助金を活用してお得にリフォーム・リノベーションができるかも?!
今回は2023年度版の補助金についてのお話です。

2023年度最新情報|環境省【戸建ZEH】補助金

最初にご紹介する補助金は、環境省が交付している「戸建ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」補助金です。

ZEHとは?


ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、家庭の消費エネルギーと創り出すエネルギーの合計がゼロ、もしくは創り出すエネルギーのほうが多くなる住宅のことを指します。

「創り出すエネルギー」とは、太陽光発電システムなどの「創エネ」のことを指します。またその他にも、住宅の断熱性能の向上などによる「省エネ」も、ZEHを実現するための重要な要素です。

【戸建ZEH】補助金の概要・要件

「戸建ZEH」補助金(戸建住宅におけるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化支援事業)は、ZEHを推進するための補助金です。従って、既存住宅をZEHへリフォームする際に、補助金の交付対象となります。

【戸建ZEH】補助金の必須要件は以下のとおりです。

  • 高断熱外皮など、断熱仕様の住宅であること
  • 太陽光発電システムを導入していること
  • HEMSを導入していること
  • 補助対象設備が、すべて新品であること
  • SII(環境共創イニシアチブ)登録の「ZEHビルダー」が設計・建築または販売を行う住宅であること

また、補助金交付の条件として、以下も満たす必要があります。

  • 国土交通省の定める「住宅性能評価」において、「省エネルギー対策等級4」を取得すること
  • エネルギー使用量や使用状況を、3年間継続して報告できること
  • 計測やアンケート、現地調査、取材などに協力できること
  • 過去1年間に渡って、エネルギーの月別使用量を報告できること
  • 工事完了日から30日以内、もしくはSII(環境共創イニシアチブ)が定める工事完了期間のどちらか早い日までに、補助金交付申請書を提出できること

【戸建ZEH】補助金の対象リフォーム

【戸建ZEH】補助金の対象となるリフォームの例は、以下の通りです。

  • 断熱リフォーム
  • 高効率給湯器(エコキュートなど)の設置
  • 高効率空調設備の設置
  • LED照明の設置
  • 蓄電システム(家庭用蓄電池)の設置

※上記のリフォームは一例です。
※前提として、戸建住宅でロードマップにおける「ZEH」の定義を満たすための改修工事が、補助金交付の対象となります。

【戸建ZEH】補助金の支給額

【戸建ZEH】補助金の支給金額は以下の通りです。

  • ZEH:55万円/戸(定額)
  • ZEH+:100万円/戸(定額)
  • 「蓄電システム」「直交集成板(CLT)」「地中熱ヒートポンプ・システム」「PVTシステム」「液体集熱式太陽熱利用システム」を設置した場合、「20~90万円」程度の追加補助金を支給

※上記は、環境省「戸建ZEH」補助金の補助金額です。
※ZEHのなかには、「Nearly ZEH」および「ZEH Oriented」も含まれます。

【戸建ZEH】補助金の申請期限

【戸建ZEH】補助金は現在、一次公募を行っています。一次公募の期間は以下の通りです。

公募期間(一次):2023年4月28日(金)10:00 ~ 2023年11月10日(金) 17:00締切

また、二次公募の予定も発表されています。二次公募の期間は以下の通りです。

公募期間(二次):2023年11月20日(月)10:00 ~ 2024年1月9日(火) 17:00締切

【戸建ZEH】補助金の詳しい公募情報や条件などについては、SII(環境共創イニシアチブ)のホームページをご覧いただくか、「リ;コーデ」までお問い合わせください。

出典:SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|ZEH支援事業 公募情報(【環境省戸建ZEH】令和4年度・令和5年度 戸建住宅ZEH化等支援事業)

>>お問い合わせ|リ;コーデ

国土交通省【長期優良住宅化リフォーム推進事業】補助金

国土交通省【長期優良住宅化リフォーム推進事業】補助金は、「長期に渡って良好な状態を維持できるように設計されている」と認定された長期優良住宅(認定長期優良住宅)に対して交付される補助金となります。

長期優良住宅や、【長期優良住宅化リフォーム推進事業】補助金について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>長期優良住宅化リフォームとは?制度の内容や補助金|リ;コーデ

2023年度最新情報|SII【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金


ここからは、SII(環境共創イニシアチブ)の【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金についてご紹介します。

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の概要・要件

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金は、簡単に言うと一戸建住宅や集合住宅において、高性能な断熱材や次世代省エネ建材を使用したリフォームを行う際に適用される補助金制度です。

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の対象リフォーム

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金は、以下3つのうちから選択が可能です。

①外張り断熱(外張り断熱工法等での改修)
外張り断熱(外断)とは、柱の外側から「外張り断熱工法」などで、全体を包んで断熱する方法のことを指します。

②内張り断熱(断熱パネル等での改修)
内張り断熱(内断)とは、外壁と内壁の間の空間に、断熱材と下地材等が一体となった断熱パネルか、快適性向上にも資する潜熱蓄熱建材のいずれかを導入して断熱する方法です。

②窓断熱(すべての窓を外窓をもちいて改修)
窓断熱(窓断)とは、住居のすべての窓を防火・防風・防犯仕様の外窓に改修することで、断熱する方法のことを指します。

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の支給額

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の支給額は、以下の通りです。

①外張り断熱の補助金支給額

  • 補助率:補助対象経費の1/2以内
  • 補助金上限額:400万円/戸(1~4地域)
  • 補助金上限額:300万円/戸(5~8地域)

【地域1~8について】
【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金では、2022年度(令和4年度)より新たに、「外張り断熱」の補助金支給要件に「地域」の区分が追加されました。地域は1~8に区分されており、それぞれの地域区分で補助金の支給上限額が異なります。

地域1~8の区分内容は、改修後の補助対象住宅の外皮性能によって異なります。リフォーム工事後の住宅が、地域区分ごとに定められた以下の「外皮平均熱貫流率(UA値)」の性能を満たしている必要があり、外皮計算書等で証明する必要があります。なお、外皮性能は既存断熱材等と合わせた性能です。

  • 地域1:外皮平均熱貫流率(UA値)0.4以下
  • 地域2:外皮平均熱貫流率(UA値)0.4以下
  • 地域3:外皮平均熱貫流率(UA値)0.5以下
  • 地域4:外皮平均熱貫流率(UA値)0.5以下
  • 地域5:外皮平均熱貫流率(UA値)0.6以下
  • 地域6:外皮平均熱貫流率(UA値)0.6以下
  • 地域7:外皮平均熱貫流率(UA値)0.6以下

※外皮平均熱貫流率(UA値)とは……住宅内部から外壁、床、屋根、天井、開口部などを通って外部へ逃げる熱を、外皮全体で平均した値。値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能に優れた家となります。

なお、地域8のみ例外で、以下の性能要件となっています。

  • 地域8:「屋根」または「最上階の天井」の熱抵抗値(R値)を、原則2.7以上とする。(外壁のR値、UA値は不問とする。)

②内張り断熱の補助金支給額

  • 補助率:補助対象経費の1/2以内
  • 補助金上限額(戸建):200万円/戸
  • 補助金上限額(集合):125万円/戸
  • 補助金の下限額:戸建・集合とも20万円/戸

③窓断熱の補助金支給額

  • 補助率:補助対象経費の1/2以内
  • 補助金上限額:150万円/戸
  • 外窓と任意製品を併用して改修する場合:200万円/戸

※窓断熱の任意製品:断熱パネル、潜熱蓄熱建材、断熱材、内窓、玄関ドア、調湿建材

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の申請期限

公募期間:2023年9月4日(月)~2023年11月30日(木)17:00締切(二次公募)

※2023年9月29日(金)受信分で予算額が上限に達したため、2023年9月28日(木)17:00をもちまして、二次公募の受付は終了しています。

【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金の詳しい公募情報や条件などについては、SII(環境共創イニシアチブ)のホームページをご覧いただくか、「リ;コーデ」までお問い合わせください。

出典:SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|公募情報(令和4年度 次世代省エネ建材支援事業)

>>お問い合わせ|リ;コーデ

2023年度最新情報|【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金

ここからは、公益財団法人北海道環境財団が交付している【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金についてご紹介します。
※北海道環境財団の交付ですが、対象は全国です。

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の概要・要件

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金は、簡単に言うと一戸建住宅や集合住宅において、高性能な断熱材や次世代省エネ建材を使用したリフォームを行う際に適用される補助金制度です。

なお、2022年度(令和4年度)の【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金より、「トータル断熱」と「居間だけ断熱」の2種類となりました。

  • トータル断熱:断熱材、窓、ガラスを用い、住まい全体での断熱改修
  • 居間だけ断熱:窓を用い、居間をメインに行うリフォーム工事が対象

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の対象リフォーム

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金は、「トータル断熱」と「居間だけ断熱」により、補助対象となる高性能建材が異なります。

  • トータル断熱:ガラス・窓・断熱材・玄関ドア・LED照明(共用部)・蓄電システム・蓄熱設備・熱交換型換気設備等
  • 居間だけ断熱:窓・玄関ドア・LED照明(共用部)・蓄電システム・蓄熱設備・熱交換型換気設備等

を用いた、一定の省エネ効果(15%以上)が見込まれるリフォームが対象となります。

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の支給額

高性能建材を使用した断熱工事を対象とする、【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の支給額は、以下の通りです。

  • 一戸建:対象費用の3分の1以内、上限120万円/戸(玄関ドア5万円を含む)
  • 集合住宅:対象費用の3分の1以内、上限15万円/戸(玄関ドアも改修する場合は上限20万円/戸)
  • LED照明(共用部):対象費用の3分の1以内、上限8,000円/1箇所
  • 蓄電システム:対象費用の3分の1以内、上限20万円
  • 蓄熱設備:対象費用の3分の1以内、上限20万円
  • 熱交換型換気設備等:対象費用の3分の1以内、上限5万円

※「トータル断熱」と「居間だけ断熱」による補助金額の違いはありません。
※蓄電システム、蓄熱設備、熱交換型換気設備等の導入・改修に係る補助金額の合計は高性能建材の補助金額とは別途補助として扱われますが、高性能建材を活用した改修に係る補助金額の合計以下と見なされます。

なお、一戸建住宅の場合、家庭用蓄電システムや家庭用蓄熱設備などを設置することで、以下の補助金が支給されます。

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の申請期限

公募期間:令和5年9月4日(月)~令和5年12月8日(金)17時メール必着

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金の詳しい公募情報や条件などについては、公益財団法人北海道環境財団のホームページをご覧いただくか、「リ;コーデ」までお問い合わせください。

出典:公募情報|既存住宅における断熱リフォーム支援事業|公益財団法人北海道環境財団(環境省補助金専用サイト)

>>お問い合わせ|リ;コーデ

2023年度最新情報|国土交通省【こどもエコすまい支援事業】補助金

ここからは、2022年11月8日に閣議決定された【こどもエコすまい支援事業】補助金についてご紹介します。

【こどもエコすまい支援事業】補助金とは?

【こどもエコすまい支援事業】補助金は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、ZEHレベルの高い省エネ性能を有する新築住宅の取得やリフォームを支援し、2050年カーボンニュートラルの実現を図ることを目的とした事業となります。

なお、リフォームの場合、子育て世帯・若者夫婦世帯だけでなく、すべての世帯が補助金交付の対象となります。

【こどもエコすまい支援事業】補助金の補助対象と補助額(リフォームの場合)

住宅の省エネリフォームを行った際、【こどもエコすまい支援事業】補助金の交付対象となる補助対象と補助額は、以下の通りです。

  • 全世帯:上限30万円/戸
  • 子育て世帯または若者夫婦:最大45万円/戸(既存住宅購入を伴う場合は60万円/戸)

※子育て世帯とは:2004年4月2日以降に出生した子を有する世帯のことを指します。
※若者夫婦世帯とは:夫婦のいずれかが、1982年4月2日以降に生まれた世帯のことを指します。

【こどもエコすまい支援事業】補助金の対象リフォーム工事

【こどもエコすまい支援事業】補助金の支給を受けるために、必須となるリフォーム工事は以下の通りです。(以下1~4のうち、いずれか1つ以上のリフォーム工事が必須)

【必須】住宅の省エネリフォーム

  1. 開口部の断熱改修
  2. 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  3. エコ住宅設備の設置

また、必須となる省エネリフォームと同時に行うことで補助対象となる、任意のリフォーム工事は以下の通りです。

【任意】住宅の子育て対応リフォーム、防災性向上リフォーム

  • 子育て対応改修
  • 防災性向上改修
  • バリアフリー改修
  • 空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等
  • リフォーム瑕疵保険等への加入

※いずれも、補助額が合計5万円以上で補助対象となります。

【こどもエコすまい支援事業】補助金の申請期限

  • 交付申請の予約:2023年3月31日 ~ 予算上限に達するまで(遅くとも2023年11月30日まで)
  • 交付申請期間:2023年3月31日 ~ 予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)

※2023年9月28日21時36分26秒に補助金申請額が予算上限に達したため、交付申請(予約含む)の受付は終了しております。

【こどもエコすまい支援事業】補助金の詳しい公募情報や条件などについては、こどもエコすまい支援事業のホームページをご覧いただくか、「リ;コーデ」までお問い合わせください。

出典:こどもエコすまい支援事業【公式】

>>お問い合わせ|リ;コーデ

2023年度最新情報|「住宅省エネ2023キャンペーン」【先進的窓リノベ事業】【給湯省エネ事業】補助金

また、国土交通省、経済産業省、環境省が連携し、「住宅省エネ2023キャンペーン」として、上記でご紹介した【こどもエコすまい支援事業】と共に、【先進的窓リノベ事業】と【給湯省エネ事業】が同時に進行中です。

【先進的窓リノベ事業】補助金の対象工事と補助額

  • 高性能な断熱窓の改修:実施する補助対象工事の内容に応じて定額(一戸当たり、5万円から最大200万円まで補助)

【先進的窓リノベ事業】補助金の申請期限

  • 契約日の期間:2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日
  • 着工日の期間:窓リノベ事業者における登録申請日以降
  • 交付申請期間:2023年3月31日~予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)

【給湯省エネ事業】補助金の対象工事と補助額

  • 家庭用燃料電池(エネファーム)の設置:上限15万円/戸
  • 電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)の設置:上限5万円/戸
  • ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の設置:上限5万円/戸

※戸建住宅:いずれか2台まで、共同住宅等:いずれか1台まで

【給湯省エネ事業】補助金の申請期限

  • 契約日の期間:2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日
  • 着工日の期間:給湯省エネ事業者(住宅省エネ支援事業者)の登録申請日以降
  • 交付申請期間:2023年3月31日~予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)

「住宅省エネ2023キャンペーン」および【先進的窓リノベ事業】と【給湯省エネ事業】の詳しい公募情報や条件などについては、住宅省エネ2023キャンペーンのホームページをご覧いただくか、「リ;コーデ」までお問い合わせください。

出典:住宅省エネ2023キャンペーン【公式】

>>お問い合わせ|リ;コーデ

リフォーム時は損をしない為に補助金を必ずチェック!


この記事では、リフォームで使える補助金として、

  • 【戸建ZEH】補助金
  • 【長期優良住宅化リフォーム推進事業】補助金
  • 【次世代省エネ建材の実証支援事業】補助金
  • 【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】補助金
  • 【こどもエコすまい支援事業】補助金終了しております。
  • 【先進的窓リノベ事業】補助金
  • 【給湯省エネ事業】補助金

について、2023年度最新の概要や要件、対象となるリフォーム、支給される金額、公募・申請期限などの情報をご紹介してきました。

この他にも、バリアフリーリフォームでは介護保険も利用できる場合があります。

リフォームで利用できる各種補助金についてのご質問や、リフォーム・リノベーションのご相談は、「リ;コーデ」までお気軽にお問い合わせください。

>>お問い合わせ|リ;コーデ

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