Date. 2025.12.18

セパレート(II型)キッチンは使いにくい?メリット・後悔理由や価格

セパレート(II型)キッチンとは?

はじめに、セパレートキッチンの定義や概要について解説していきます。

シンクとコンロを「2列」に分けて平行に配置したキッチン

セパレートキッチンとは、キッチンの構成要素を2つに分割したレイアウトのキッチンことを指します。一般的には、シンク(流し台)のキャビネットと、コンロ(加熱機器)のキャビネットを分け、通路を挟んで平行に配置するスタイルが主流です。

セパレートキッチンは、上から見た時にローマ数字の「II」のように見えることから、「II型キッチン」と呼ばれることもあります。また、シンクとコンロが分かれているという意味で「2列型キッチン」と表現されることもあります。

このセパレート(II型)キッチンは、限られたスペースでも対面キッチンを実現しやすく、かつ作業効率を高められるレイアウトとして、リノベーションや注文住宅で根強い支持を得ています。

作業スペースが2か所にあり広々と使えるのが特徴

セパレート(II型)キッチンは、シンク側とコンロ側の両方にカウンター(ワークトップ)が存在するため、作業スペースを広く確保できる点も大きな特徴です。

I型キッチンの場合、シンクとコンロの間のスペースで調理の下ごしらえや盛り付けを行うことになりますが、II型キッチンであれば、「シンク横で野菜を洗いカットする」「コンロ横で調味料を合わせたり盛り付け皿を並べたりする」といったように、用途に応じたスペースの使い分けも叶います。

セパレート(II型)キッチンとアイランドキッチンの違い

セパレートキッチンとよく混同されがちなのが、「アイランドキッチン」です。アイランドキッチンは、シンクやコンロを含むキッチン本体が壁に接しておらず、部屋の中で島(アイランド)のように独立している形状を指すものです。基本的にはシンクとコンロが1つの大きなカウンターに収まっているケースが大半です。

一方、セパレート(II型)キッチンは「シンクとコンロが分かれていること」が定義となります。ダイニング側のカウンターが壁に接していない場合は「アイランド型のII型キッチン」、片方が壁に接していれば「ペニンシュラ型のII型キッチン」となります。

つまり、アイランドキッチンとセパレートキッチンの違いは、形状よりも機能(シンクとコンロ)の配置方法にあると言えるでしょう。

アイランドキッチンについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

アイランドキッチンとは?メリット・デメリットや後悔の理由

セパレート(II型)キッチンに最適な間取りポイント

II型キッチンはその構造上、設置するための間取りや寸法選びが使い勝手に直結する重要な要素です。導入してから「狭くて通りにくい」あるいは「広すぎて無駄な動きが増えた」とならないよう、適切な設計ポイントを押さえておく必要があるでしょう。

通路幅は「80cm~120cm」が使いやすい目安

セパレート(II型)キッチンのシンク側とコンロ側のキャビネットに挟まれた「通路の幅」は、キッチンの快適性を左右するポイントとなります。

一般的に、主に1人で調理を行う場合は「80cm~90cm」程度の幅が適切と言われています。この距離であれば、一歩踏み出すか、あるいは体を回転させるだけで背面のカウンターに手が届くため、非常に効率的な作業動線が確保できるからです。

一方で、夫婦や親子など2人以上でセパレートキッチンを利用する機会が多い場合は、すれ違いや並んでの作業を考慮して「100cm~120cm」程度の幅を確保したいところです。120cmを超えると、振り返ってからさらに一歩移動する必要が出てくるため、反復動作が多い調理中には負担に感じるかもしれません。

シンクとコンロは「正面」ではなく「少しずらす」のが正解

セパレート(II型)キッチンのレイアウトを検討する際、シンクとコンロを真向かい(正対)に配置するケースが見られますが、実は少し位置をずらして配置するほうが使い勝手が良い場合もあります。

真後ろに配置すると、振り返っただけでアクセスできる最短動線になりますが、2人で作業する際に背中合わせとなり、ぶつかるリスクが高くなってしまいます。また、シンクで洗った野菜をコンロへ運ぶ際、体の回転だけで済む反面、真後ろへの移動は意外と視野が狭くなりがちです。

60cm〜90cmほど位置をずらすことで、斜めの動線が生まれます。これにより視野が広がり、複数人での作業もしやすくなるはずです。また、位置をずらしたことによって生まれた「シンクの真後ろのスペース」を、盛り付け台や一時置き場として有効活用できるメリットも生まれます。

冷蔵庫やパントリーへの動線も考慮した配置計画

セパレート(II型)キッチンは、通路が行き止まりになるプランと、回遊できるようにするプランがあります。どちらの場合も、冷蔵庫やパントリー(食品庫)へのアクセスを考慮することが大切になります。

例えば、コンロ側の奥に冷蔵庫を配置すると、調理中に家族が飲み物を取りに来た際、通路が塞がれて作業が中断してしまうこともあります。通路幅を広めに取るか、冷蔵庫をキッチンの入り口付近に配置するなど、調理する人とそれ以外の人の動線が交錯しないようなゾーニング計画が欠かせません。

セパレート(II型)キッチンのメリット


ここからは、料理好きの方に選ばれているセパレート(II型)キッチンのメリットについて解説していきます。

「シンク」と「コンロ」の距離が近く作業動線が短い

セパレート(II型)キッチンの最大のメリットは、「ワークトライアングル」がコンパクトになる点です。ワークトライアングルとは、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結ぶ動線のことを指します。

横長のI型キッチンの場合、端から端までの移動距離が長くなりがちですが、セパレート(II型)キッチンでは「振り返る」という動作だけでシンクとコンロを行き来が可能になります。パスタを茹でてシンクで湯切りをし、すぐにソースの入ったフライパンに戻すといった一連の動作が、最小限の移動で行えるため、調理の時短や疲労軽減につながるはずです。

作業スペース(ワークトップ)を広く確保できる

セパレート(II型)キッチンは2つのカウンターがあるため、作業スペース(ワークトップ)はI型キッチンよりも広くなる傾向にあります。

例えば、シンク側のカウンターでは洗い物や食材の下処理を行い、コンロ側のカウンターには完成した料理を並べたり、炊飯器や電気圧力鍋などの調理家電を使ったりと、スペースを明確に分けて作業できるのです。

食材や調理器具で作業台が埋まってしまい、まな板を置く場所がないといったストレスを感じにくくなるでしょう。

複数人での調理や配膳がスムーズに行える

セパレート(II型)キッチンは作業スペースが2列に分かれているため、役割分担がしやすいのもメリットと言えます。一人がシンク側で野菜を洗い、もう一人がコンロ側で炒め物をするといった並行作業が、お互いの邪魔にならずに行えるのも嬉しいポイントではないでしょうか。

また、ダイニング側のカウンターをフラットな形状にすれば、出来上がった料理をカウンター越しに家族へ渡したり、広げたスペースで子供と一緒にピザ作りやお菓子作りを楽しんだりと、コミュニケーションの中心として活用できるでしょう。

壁面側と対面側の両方に豊富な収納スペースを作れる

セパレート(II型)キッチンのようにキッチン本体が2つあるということは、それだけ足元の収納キャビネット(ベースキャビネット)の容積も増えることを意味します。

シンク側にはザルやボウル、掃除道具を収納し、コンロ側にはフライパンや鍋、調味料ボトルを収納するなど、使う場所のすぐ近くに物をしまえるため、片付けもスムーズに進むはずです。

さらに、壁側のユニットの上部に吊り戸棚や飾り棚を設置すれば、収納力はさらに向上させることが可能です。対面キッチンの開放感を維持しつつ、壁面収納のメリットも享受できるのはII型ならではの利点と言えるでしょう。

使いにくい?セパレート(II型)キッチンのデメリット・後悔理由


魅力的なセパレート(II型)キッチンですが、構造上のデメリットも存在します。導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、あらかじめ懸念点を知り、対策を考えておくことが大切です。

振り返る動作が多くなり、シンクとコンロ間の移動で床が濡れやすい

セパレート(II型)キッチンで最も多く聞かれる後悔の理由が、「床の水濡れ」です。洗った野菜を鍋に入れたり、茹で上がった麺をザルにあけたりする際、シンク側からコンロ側へ食材を移動させます。このとき、通路をまたぐことになるため、どうしても水滴が床に落ちやすくなってしまいます。

この問題に対しては、水に強い素材の床材を選ぶ、拭き取りやすいキッチンマットを敷く、あるいは水切りをしっかり行ってから移動するためのボウルを活用するといった工夫で対策可能です。

食材や熱い鍋を移動させる際にポタポタと水滴や油が垂れる

セパレート(II型)キッチンは、水滴だけでなく、油汚れや食材の汁気が床に垂れてしまうこともあります。特に、炒めた食材を一旦皿に取り出してシンク側へ置く、といった動作の際に汚れが落ちる可能性も否定できません。

I型キッチンのようにカウンター上を滑らせて移動できないため、熱い鍋や重い鍋を持ち上げて移動させる際には、十分な注意が必要です。

一般的なI型キッチンよりも広い設置スペースが必要

セパレート(II型)キッチンを設置するためには、2つのキャビネットの奥行き(通常65cm×2=130cm程度)に加え、間の通路幅(80cm〜)が必要となってきます。合計すると、キッチンの奥行きとして最低でも2m10cm以上のスペースが必要になる計算です。

さらに、背面にカップボード(食器棚)を置く場合はさらにスペースを確保しなければなりません。LDK全体の面積や形状によっては、ダイニングやリビングを圧迫してしまう可能性があるため、慎重なプランニングが求められるでしょう。

本体価格やリフォーム費用が高額になる傾向がある

セパレート(II型)キッチンは、キッチン本体が2つに分かれているため、I型キッチンと比較して部材の量が多くなり、本体価格が高くなる傾向にあります。

また、シンクとコンロが離れているため、給排水管やガス管、電気配線などの設備工事もそれぞれの場所に通す必要があり、工事費も割高になるケースが少なくありません。

予算計画を立てる際は、本体価格だけでなく、設置工事費も含めた総額で見積もりを確認することが大切になります。

セパレート(II型)キッチンのリフォーム価格・費用相場


セパレート(II型)キッチンへのリフォームを検討する場合、気になるのが費用ではないでしょうか。グレードやメーカー、現状の床・壁の状態によって変動しますが、一般的なI型キッチンからの変更の場合、本体価格と工事費を合わせて150万円〜300万円程度が目安です。

ただし、配管の移動や床の補強が必要になる場合、費用が追加されるケースも珍しくありません。

より詳しい費用相場や、工事費用の内訳、コストを抑えるポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

キッチンのリフォームは何ができる?工事内容ごとの費用相場や工期

熊本でセパレート(II型)キッチンのリフォームなら「アネシスリフォーム」


セパレート(II型)キッチンは、作業効率の良さと収納力、そしてデザイン性を兼ね備えた魅力的なレイアウトと言えます。床が濡れやすいといったデメリットはありますが、適切な通路幅の設計や床材の選び方で、快適な調理空間を実現できます。

「我が家の間取りでセパレート(II型)キッチンは導入できる?」
「セパレート(II型)キッチンの使いやすい通路幅はどのくらい?」

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なお、セパレート(II型)キッチン以外のキッチにについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

I型キッチンとは?メリット・デメリットやペニンシュラとの違い

L型キッチンとは?メリット・デメリットや後悔ポイント

アイランドキッチンとは?メリット・デメリットや後悔の理由

ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットや壁あり・壁なしの違い

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