Date. 2025.01.18

ペットと快適に暮らす!ペット用リフォームのアイデアと費用相場

ペットのためのリフォームとは?

ペットは大切な家族の一員です。人間にとって過ごしやすい家であっても、ペットにとってはストレスや危険が潜んでいるかもしれません。そこで必要なのが「ペット用リフォーム」です。

ペットの足腰への負担を減らす工夫や、臭い・傷・汚れ対策などを取り入れることで、ペットにも人にも安心・快適な住まいを実現することができます。

ペットのためのリフォームにはさまざまな種類やアイデアがあります。床材や壁材、ドア、窓、エクステリアなど、住宅全体を見渡して改善することで、ペットと人間がより長く快適に暮らせる住まいを実現することができます。

ペット用リフォームの種類・アイデア

ペット用リフォームには、下記のようにさまざまなアイデアや施工方法があります。

住まいの構造やペットの種類や習性、飼い主のライフスタイルなどに合わせて柔軟に選択・組み合わせることで、より快適な住環境を実現しやすくなります。

壁・床・内装のペット用リフォームのアイデア

  • ペットの足腰を守るために「滑りにくいフローリング」や「クッション性のある床材」への張り替え
  • ニオイ・湿気対策として「珪藻土」「エコカラット」など調湿・消臭性能のある壁材への変更
  • 猫の爪とぎ被害を防ぎたい場合に「傷に強いペット用壁紙」や「腰壁パネル」を設置
  • 掃除しやすい「防水・防汚加工の床材」を選び、粗相対策も兼ねてお手入れの負担を軽減

玄関や廊下のペット用リフォームのアイデア

  • 玄関土間を広げておくと、散歩後に足を洗ったり体を拭いたりする際の導線がスムーズ
  • ロック付きゲート・簡易扉を設置することで、脱走事故や来客時の飛び出しを防止
  • コート掛けや収納を玄関にまとめれば、リードやケアグッズを使いやすく整理しやすい

ドアや建具のペット用リフォームのアイデア

  • ペットが自由に出入りできる「ペットドア(くぐり戸付き)」の取り付け
  • ネコが器用にドアを開けてしまう場合は、鍵付きやレバーハンドル以外のタイプに交換
  • 網戸を破られないために、ステンレス製の頑丈なものへ張り替え

リビング・居室のペット用リフォームのアイデア

  • 高さのある場所を好む猫向けに「キャットウォーク」「キャットステップ」を設置
  • 広々と動き回りたい犬向けに、間取りを広く使えるよう間仕切りを減らしたり、床材を滑りにくいものへ総張り替え
  • 床暖房を取り入れて冬でもペットが快適に過ごせるようにする

水回り・ケアスペースのペット用リフォームのアイデア

  • 庭や洗面所・玄関土間などに「足洗い場」「シャワースペース」を設置
  • お手入れがしやすいように、洗面化粧台を広いボウルや汚れの落ちやすい素材に変更
  • 浴室をお手入れがラクなユニットバスに交換して、抜け毛の掃除を簡単に

外構・エクステリアのペット用リフォームのアイデア

  • 庭をフェンスで囲んで「ドッグランスペース」を作り、ペットのストレス軽減・運動不足解消
  • 玄関や敷地の出入り口に「門扉」を設置して、飛び出し事故を防止
  • 目隠しフェンスで外の通行人や他の動物が視界に入りすぎないようにする(無駄吠え・落ち着きのなさを抑制)
  • 「立水栓」を追加して散歩帰りや外遊び直後に足を洗えるようにする

遊び場や専用スペースづくりのペット用リフォームのアイデア

  • 空きスペースに棚や仕切りを造作して、暗く狭い場所を好む猫向けの“隠れ家”を用意
  • デッドスペースを活用して“ペット専用部屋”を設ける・ペットトイレや給餌コーナーをまとめる
  • 家具と一体化させたキャットタワーや、取り外し可能なステップなど、家具連動型のアイデアも人気

上記のように、ペット用リフォームのアプローチは実に多彩です。愛犬や愛猫の性格・習性、また飼い主が負担に感じている部分などを踏まえ、「どこをどんな風にリフォームするとペットと人間が過ごしやすくなるか」を吟味すると、費用対効果の高い快適空間が実現しやすくなるでしょう。

【壁・床・内装】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【壁・床・内装】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

床を滑りにくい床材にリフォームしてペットの足腰への負担を減らす

犬や猫はフローリングのような硬くてツルツルした床だと滑りやすく、足腰へ負担がかかってしまいます。そこで、ペット向けのリフォームでは「すべり止め加工」が施された床材や、クッション性のある床材を選ぶのが一般的です。

また、ペットがトイレ以外で粗相をしてしまった際にも拭き取りやすい「耐アンモニア性」や「耐水性」のある床材なら、日々の掃除も簡単になるのでオススメです。

費用相場

6畳の床をリフォームする場合、既存の床を撤去して新しいペット用床材へ張り替える工事でおおむね10万~20万円ほどが目安です。床暖房を同時に導入する場合は、さらに30万~60万円前後かかります。

なお、床リフォームについてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>張り替え?上張り?6畳や20畳の床・フローリングをリフォームする費用|アネシスリフォーム リ;コーデ

壁を防臭・調湿効果のある珪藻土やエコカラットへリフォーム

ペットのニオイ対策には、調湿や消臭機能のある壁材が有効です。珪藻土(けいそうど)やエコカラットを採用すれば、部屋にこもりがちなアンモニア臭や湿気をコントロールし、空気を快適に保てます。見た目のデザイン性も高いので、部屋のアクセントとして一面だけ貼るといった使い方も人気です。

費用相場

壁1面(10㎡程度)をエコカラットに貼り替える場合は、材料費と工事費込みで8万~20万円程度が一般的です。珪藻土を塗る場合は、既存クロスの撤去も含め10万~30万円ほどかかります。

壁紙を猫の爪とぎにも強いペット用クロスへリフォーム

猫の爪とぎで壁紙がボロボロになるのを防ぎたいなら、ペット用の表面強化クロスを貼るのがおすすめです。引っかき傷だけでなく、汚れやニオイ対策の加工が施されたタイプもあるので、猫の習性による被害を大幅に抑えられます。

費用相場

6畳(壁と天井)を全面的に張り替える場合で5万~10万円程度。表面強化タイプのペット用クロスは、一般的なクロスよりやや割高ですが、耐久性が高い点でメリットがあります。

内装には傷や汚れがつきにくい腰壁をリフォームで設置

犬や猫がよく体をこすりつける腰の高さまで、傷や汚れに強い素材(化粧パネルや樹脂シート)を貼ると、内装を長くきれいに保てます。とくに、猫の爪とぎで壁がボロボロになってしまうのを防ぐ効果も期待でき、見た目もおしゃれに仕上がります。

費用相場

リビングなど1面だけに腰壁を導入するなら5万~10万円程度。部屋全体へ施工する場合は10万~30万円以上となる場合があります。

なお、壁紙・クロスの張り替えリフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>おしゃれな部屋に大変身!壁紙・クロスの張り替えリフォームの費用相場や注意点|アネシスリフォーム リ;コーデ

【玄関】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【玄関】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

お散歩グッズやグルーミンググッズなどを置ける収納スペースを設置

玄関に収納をまとめておけば、散歩の用意や片付けがスムーズに。リードやお手入れ用スプレーなど、一式を玄関に置いておけば室内に汚れを持ち込みにくくなります。靴と分けて収納すると衛生的です。

費用相場

造作収納を玄関土間へ新設する場合は、3畳程度の広さで概ね30万円~50万円程度です。

玄関土間リフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>リフォームで玄関土間にする費用はいくら?メリット・デメリットや施工事例|アネシスリフォーム リ;コーデ

玄関土間を広くしてお散歩後のペットのケアをやりやすく

散歩から帰った後、ペットの足を洗う際や体を拭く際に、玄関土間が狭いと飼い主もペットも大変です。土間を拡張しておくと、汚れた状態のまま室内へ入る前に、十分なお手入れをしてあげられます。タイルやコンクリート仕上げにしておけば掃除もラクです。

費用相場

玄関土間の拡張は、基礎や壁の位置を調整する必要があるため、規模により30万~80万円以上かかるケースもあります。

保護犬や保護猫の脱走を防止する柵や扉をリフォームで設置

玄関を開けた瞬間に、元気なペットが外へ飛び出してしまう事故を防ぐために、玄関ホールへ柵や扉を設置する方法があります。ロック付きタイプなら安全性がさらに高まります。

費用相場

既製品の簡易ゲートならリフォーム費用は1~3万円ほどです。壁に扉を新設する場合は、下地補強や取り付けで5万~15万円程度がリフォーム費用相場となります。

門扉の設置など住宅の外構・エクステリアリフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>100万円以下でも可能!外構(エクステリア)リフォームの工事内容や費用相場・工期|アネシスリフォーム リ;コーデ

【ドア・通路・廊下】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【ドア・通路・廊下】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

網戸は猫が遊んでも破れにくいステンレス製へ張り替え

猫は高い場所へ登り、網戸をひっかくことがよくあります。破けた網戸から脱走してしまうおそれもあるため、丈夫なステンレス網戸へ張り替えると安心です。

費用相場

ステンレス製の破れにくい窓への張り替えリフォームは、窓1枚あたり1万~2万円程度です。なお、窓のサイズや枠の加工などにより、リフォーム費用は変動します。

ペット用ドア(出入り口)をリフォームで設置

ドアを毎回開け閉めしなくても、ペットが自由に部屋を行き来できるようになります。二つ折りのフラップタイプなら、通過後に自動で閉まるため、冷暖房効果を損なわないメリットも。

費用相場

ペット用ドアのリフォーム費用は、1箇所の新設で2万~5万円程度です。。ドア自体の交換が必要な場合は10万円前後かかるケースもあります。

扉・ドアを猫が開閉しにくいものへリフォーム

器用な猫だと、引き戸やレバーハンドルのドアを自力で開けてしまうことがあります。いたずらを防ぐには、鍵付きのドアや開閉が難しいドアへ取り替えるのが効果的です。

費用相場

ドアの交換にかかるリフォーム費用は、ドア交換1枚につきカバー工法の場合で30~50万円程度が必要です。鍵を追加するだけなら1万~4万円程度で施工できます。

扉・ドアのリフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>2024年最新|引き戸やおしゃれな玄関ドアのリフォーム費用・補助金|アネシスリフォーム リ;コーデ

【リビング・居間】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【リビング・居間】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

キャットウォークを設置して猫の運動不足を解消

猫は上下運動が大好きなので、リビングの壁を使ってキャットウォークを設けると喜びます。キャットタワーを置くスペースがない場合でも、壁面に段差を造作すれば充分な遊び場が確保できます。

費用相場

キャットウォークの設置リフォームにかかる費用ですが、壁面に棚板数枚を取り付ける簡易的なリフォーム工事なら5万~10万円ほどとなっています。

デザイン性や素材にこだわる場合は20万円以上になることもあります。

床暖房にリフォームしてペットが居心地よい空間に

寒い時期、ヒーターやストーブを使うと、ペットがやけどをする危険があります。そこで安全性を高めるために床暖房を設置するのも方法の一つ。足元からじんわり暖められるので、ペットも快適です。

費用相場

床暖房へのリフォームは、6畳分で30万~60万円程度が相場となっています。また、温水式の場合は、給湯器やボイラー設置費などがかさむ場合があります。

デッドスペースに猫が入れる部屋をリフォームで設置

飼い主が使わない空きスペースを壁際などに見つけて、猫専用の小部屋を作るのも人気です。暗くて狭い場所が落ち着く性格の子なら、ストレス軽減にもつながります。

費用相場

壁の一部をくり抜いて収納内を改造するなどの簡易的リフォームであれば5万~15万円ほど。間仕切り壁を新設する場合はさらに費用がかかります。

【窓】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【窓】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

窓辺でくつろぐペットのために日当たりの良い窓へリフォーム

窓の位置を調整したり、出窓を造作したりすることで、ペットが日向ぼっこしやすい空間を作れます。外を眺めるのが好きな犬や猫のために、低い位置の窓も人気です。

費用相場

新しく採光用の小窓を追加する場合のリフォーム費用は、10~15万円ほどが相場です。なお、マンションの場合は、管理規約で窓の増設リフォームに制限があるケースが多いので要注意です。

窓リフォームについてさらに詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>断熱・結露対策?防犯対策?窓のリフォーム費用を目的別に解説【前編】|アネシスリフォーム リ;コーデ

>>耐震補強?感染症対策?風通し窓のリフォーム費用を目的別に解説【後編】|アネシスリフォーム リ;コーデ

寒さ・暑さを和らげる断熱窓(二重窓)で窓辺のペットを快適に

ペットが窓辺を好んで過ごす場合、断熱性能を上げてあげることが大事です。既存の窓に内窓を設置して二重窓にすれば、夏の暑さや冬の寒さをやわらげ、快適にくつろげるスペースになります。

費用相場

二重窓を設置して断熱リフォームを行う場合、窓のサイズによっても費用が異なりますが、大体8万~20万円程度が相場となります。なお、二重窓を設置することとで防音性も高まるため、ペットの鳴き声を外に漏らさない効果も期待できます。

窓の断熱リフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>断熱リフォームとは?メリットや費用相場、工期の目安を解説|リ;コーデ

【エクステリア】のペット用リフォームのアイデアと費用相場


ここからは、【エクステリア】のペット用リフォームのアイデアと費用相場についてご紹介していきます。

庭にドッグランを設置して犬の運動不足を解消

庭の一部をフェンスで囲んでドッグランを作ると、外で思う存分走り回れます。ウッドチップや芝生(天然・人工)で仕上げると、足腰への負担が軽減され、汚れも目立ちにくくなります。

費用相場

狭めの庭で簡易的なドッグランをリフォームで作るなら、10万~20万円ほどが費用相場です。本格的に工事する場合は30万~200万円ほどかかります。

ペットが飛び出さないように目隠しフェンスを設置

道路から庭が丸見えだと、外を通る人に吠えてしまったり、飛び出す危険もあります。高さのある目隠しフェンスや塀を設ければ、飛び出し防止や防犯面でも安心です。

費用相場

アルミフェンスを10mほどリフォームで設置する場合、工事費込みで15万~40万円が目安となります。なお、目隠しフェンスの設置費用は素材やデザインによっても上下します。

お散歩前に犬の飛び出し事故を防ぐなら門扉を設置

玄関の扉を開けた瞬間に犬が飛び出してしまう事故は少なくありません。門扉を設けておけば直接道路へ出るのを防げるので、安全対策となります。

費用相場

シンプルな両開き門扉であれば、10万~30万円程度でリフォーム設置が可能です。ブロックなどで門柱を作る場合は、さらに費用がかかります。

ペット専用の洗い場をリフォームで設置

庭や外構に立水栓やシャワーがあると、外遊びや散歩帰りの汚れをすぐ落とせて便利です。湯水混合水栓なら寒い季節でもペットの体を洗いやすくなります。

費用相場

立水栓のリフォーム設置費用の相場は、15万~30万円程度となります。給湯設備を整える場合は、さらに10万~20万円ほど追加となるケースもあります。

熊本でペット用リフォームをするなら「アネシスリフォーム リ;コーデ」へ


この記事では、大切なペットが快適に暮らしていくためのリフォームとして、【壁・床・内装】、【玄関】、【ドア・通路・廊下】、【リビング・居間】、【窓】、【エクステリア】ごとに合わせたペット用リフォームのアイデアをご紹介してまいりました。

ペットと暮らしているご家庭にとって、ペットは大切な家族の一員です。ペットと人間が一緒に快適に暮らす環境にするためにも、「ペット用リフォーム」は欠かせません。

熊本県でペット用リフォームをお考えの方は、豊富なリフォーム経験を持つ「アネシスリフォーム リ;コーデ」まで、お気軽にご相談ください。

>>お問い合わせ|アネシスリフォーム リ;コーデ

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