玄関ドアをリフォームするメリット
玄関ドアは、家全体の印象に影響を与えるだけでなく、住宅の断熱性能や防犯性能などにも関係する大切な場所です。
はじめに、そんな玄関ドアをリフォームすることで得られるメリットについてご紹介していきます。
玄関まわりをおしゃれに演出できる
玄関ドアは、家の外観に強い影響を与えます。たとえば玄関ドアのカラーを変えるだけでも、家の印象をガラッと一新させることができるでしょう。
また、室内の話をすると、玄関ドアと同時に玄関まわりの壁や床をリフォームすることで、玄関まわりの雰囲気をおしゃれにすることも可能です。
断熱効果の向上
玄関ドアを断熱性能が高い断熱ドアにすることで、住宅の断熱性能が格段に向上します。
住宅の熱は、窓や開口部からの流出が6割近くにのぼります。玄関ドアを断熱ドアにリフォームすることで、断熱性能が高まり家の中の温度が一定に保たれやすくなるため、ヒートショックなど温度差によって引き起こされる疾患を防ぐ効果が期待できます。
住宅の防犯性能がアップ
玄関ドアを防犯性能が高いタイプの扉にリフォームすることで、防犯に強い家にすることも可能です。
窓に次いで高い侵入経路となっているのが玄関です。そのため、玄関ドアに防犯リフォームを施すことで、空き巣や忍込み、居空きといった侵入窃盗を防ぐことに役立ちます。
玄関ドアで有効な防犯リフォームとしては、以下が考えられます。
- ピッキング対策に、2つ以上の鍵を取り付ける2ロックの玄関ドアへリフォーム
- 複製な困難なディンプルキーに鍵交換する
- こじ破りに強い鎌錠を採用した引き戸へリフォーム
- 屋内のサムターン(ツマミ)を回転して侵入する「サムターン回し」に対抗するセキュリティサムターンを採用した玄関ドアへリフォーム
また、玄関ドア以外の防犯リフォームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>泥棒は窓からの侵入が約55%!防犯対策に有効な防犯リフォーム5選|アネシスリフォーム リ;コーデ
玄関が使いやすくなる
広めの玄関ドアにリフォームすることで、玄関が使いやすくなる場合もあります。例えば、車椅子の方や介護が必要な方がご家族にいる場合、玄関ドアを拡張することで出入りを楽にすることができます。
また、玄関のドアを開き戸から引き戸にリフォームすることで、車椅子の方でも開閉しやすくなるだけでなく、出入り口付近のスペースを広く確保できるようになるでしょう。
玄関ドア以外のバリアフリーリフォームについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>バリアフリーリフォームとは?工事内容毎の費用や使える補助金・減税制度|アネシスリフォーム リ;コーデ
採光性や風通しもよくなる
玄関ドアをスリットなど光を取り込む切れ目が入ったドアへリフォームすることで、採光性をアップさせることができます。「玄関まわりが暗い」という方は、玄関ドアをリフォームすることで、日中は電気を点けなくても済むようになるでしょう。
また、風通しが悪い玄関ドアの場合、玄関に湿気やニオイがこもるのを回避するために、わざわざドアを開放して風を通さなくてはいけないと思います。しかし、ドアを開放した状態にしておくのは、虫などが入ってくる原因にもなりますし、防犯的にもよくありません。
ドアを閉めた状態で風通しが可能になるタイプの玄関ドアへリフォームすることで、上記のようなリスクを回避しつつ、玄関周りの風通しを良くすることができます。
リフォームできる玄関ドアの種類
ここからは、リフォームで設置することができる代表的な玄関ドアの種類をご紹介していきます。
引き戸
引き戸は、横にスライドして開閉するタイプの扉になります。引き戸へリフォームするメリットとしては、玄関前のスペースを広く使えることや、力が弱いお子様やお年寄りでも開閉がしやすいこと、車椅子やベビーカーでの出入りがしやすくなることなどが挙げられます。
引き戸のなかにも、さらに以下のような種類が存在します。
- 片引戸:左右どちらかの片側方向にのみ開閉するタイプ。
- 引分戸:1本のレール上に2枚の戸を両側にスライドさせて開閉するタイプ。
- 引違戸:2本のレール上で2枚の戸をスライドさせて開閉するタイプ。
- 引き込み戸:ドアが壁の中にスライドして収納されるタイプ。
開き戸
開き戸とは、戸が前後に開くタイプのドアで、もっとも一般的な玄関ドアです。
開き戸は引き戸に比べると、玄関の横スペースを広く確保する必要がないので、スペースが限られている玄関にも適しています。また、デザインが豊富に用意されているため、インテリアとして玄関ドアをリフォームする際にもオススメです。
開き戸には、以下のような種類が存在します。
- 片開きドア:1枚の扉が開閉する最も一般的なタイプ。
- 親子ドア:大きな主扉と小さな副扉があり、大きな物を出し入れする際は両方開くことができるタイプ。
- 両開きドア:2枚の扉があり、左右に開閉することができるタイプ。
断熱ドア
断熱ドアは、断熱性が高い素材で作られたドアで、住宅の断熱性能をアップさせることができます。
断熱ドアへリフォームすることにより、省エネ効果がアップしたり、ヒートショックなどの疾患を防ぐ効果が期待できます。
玄関ドアをリフォームする費用目安
ここからは、玄関ドアをリフォームする際の費用目安についてご紹介していきます。
玄関ドアの交換費用目安は30~50万円(カバー工法)
玄関ドアの交換費用目安は、カバー工法の場合だとおおむね「30~50万円」が目安です。
内訳は以下の通りです。
- ドア本体の費用:約15~40万円
- 新しいドアの設置費用:約4~10万円
- 古いドアの撤去費用:約1~3万円
カバー工法とは?
カバー工法とは、既存の玄関ドアを取り外さずに、上から新しいドアを被せるように設置する工法です。カバー工法は手軽に行うことができる施工方法で、工期も最短1日と短期間でリフォームできるのが特徴です。
なお、「開き戸から引き戸」への交換リフォームなども、カバー工法で対応可能です。
ただし、ドア枠が劣化していたり、従来より大きいサイズの玄関ドアを設置したい場合などは、カバー工法ではなくドア枠ごと交換するリフォーム工事を行う必要があります。
玄関ドアのリフォームで利用できる補助金
ここからは、玄関ドアのリフォームで利用できる補助金を解説していきます。
子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」とは、「子育て支援」と「2050年カーボンニュートラル」という2つの大きな目的に向けて、主に子育て世帯や若者夫婦世帯が「高い省エネ性能を有する住宅の新築」や「住宅の省エネ改修(リフォーム)」などを行う際に、補助金が交付される事業のことを指します。
「子育てエコホーム支援事業」を活用して玄関ドアリフォームを行うと、以下の補助金が支給されます。
- 開戸1.8㎡以上/引戸3.0㎡以上:37,000円/箇所
- 開戸1.0㎡以上1.8㎡未満/引戸1.0㎡以上3.0㎡未満:32,000円/箇所
「子育てエコホーム支援事業」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>【2024年最新】「子育てエコホーム支援事業」とは?リフォームで最大60万円補助!|アネシスリフォーム リ;コーデ
住宅エコリフォーム推進事業
「住宅エコリフォーム推進事業」とは、カーボンニュートラルの実現に向け、住宅ストック(中古物件)の省エネ化を推進するため、ZEHレベルの高い省エネ性能リフォームに対して、期限を設けて行われる国の支援事業(補助金制度)のことを指します。
「住宅エコリフォーム推進事業」を活用して玄関ドアリフォームを行うと、以下の補助金が支給されます。
- ドア交換(開戸:1.8㎡以上/引戸:3.0㎡以上):360,000円/1箇所
- ドア交換(開戸:1.0㎡以上1.8㎡未満/引戸:1.0㎡以上3.0㎡未満):320,000円/1箇所
「住宅エコリフォーム推進事業」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>ドア・窓リフォームで補助金が最大40%!「住宅エコリフォーム推進事業」とは?|アネシスリフォーム リ;コーデ
長期優良住宅化リフォーム補助金
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは、良質な住宅ストックの形成や、子育てしやすい生活環境の整備等を図るため支援を行う補助金制度です。
玄関ドアを含めて、長期優良住宅の基準を満たすリフォームを行うことで、補助対象リフォーム工事費合計の3分の1が補助されます。
長期優良住宅や補助金について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>長期優良住宅化リフォームとは?制度の内容や補助金|アネシスリフォーム リ;コーデ
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)
「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、窓や玄関ドアの断熱リフォームや、高性能な建材を用いた断熱リフォームを行う際に利用できる補助金制度です。
断熱材、窓、ガラスを用い、住まい全体での断熱改修を行うトータル断熱の場合、受けられる補助金の上限額は以下のとおりです。
戸建住宅:120万円/戸
集合住宅:15万円/戸(玄関ドアも改修する場合は上限20万円/戸)
(参照:既存住宅の断熱リフォーム支援事業|公益財団法人北海道環境財団)
次世代省エネ建材実証支援事業
「次世代省エネ建材実証支援事業」は、高性能な建材を用いた窓や玄関ドアなどの断熱リフォームを対象とした補助金制度です。
支給される補助金の上限額は「150~400万円/戸」となっています。(工事内容と住宅区分により、補助金上限額は変動します)
(参照:SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|公募情報(令和6年度 次世代省エネ建材の実証支援事業))
介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
介護リフォームとして玄関ドアのリフォームを行う場合、条件を満たすことで「介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度」を利用することができます。
介護リフォームや「介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度」の適用条件について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>介護リフォームとは?介護保険を使ったリフォームの手順や事例|アネシスリフォーム リ;コーデ
玄関ドアのリフォームなら「アネシスリフォーム リ;コーデ」へ
この記事では、「玄関ドア」のリフォーム・リノベーションについて、玄関ドアをリフォームするメリットや玄関ドアの種類、玄関ドアをリフォームする費用目安や利用できる補助金などをご紹介してきました。
玄関ドアをリフォームすることで、住宅の外観の印象を変えることができたり、断熱性能や防犯性能の高い家にすることができます。また、車椅子の方がいるご家庭でも、玄関ドアを引き戸にリフォームすることで出入りしやすくすることも可能です。
玄関ドアのリフォーム・リノベーションをお考えの方は、玄関ドアのリフォーム実績が豊富な、熊本県のリフォーム会社「アネシスリフォーム リ;コーデ」まで、お気軽にお問い合わせください。