「こどもみらい住宅支援事業」とは?
「こどもみらい住宅支援事業」とは、「子育て支援」と「2050年カーボンニュートラル」という2つの大きな目的に向けて、主に子育て世帯や若者夫婦世帯が「高い省エネ性能を有する住宅の新築」や「住宅の省エネ改修(リフォーム)」などを行う際に、補助金が交付される事業のことを指します。
2023年4月現在、「こどもみらい住宅支援事業」は終了し、後継という形で「こどもエコすまい支援事業」に引き継がれています。「こどもエコすまい支援事業」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>>【2023年最新】「こどもエコすまい支援事業」とは?リフォームで最大60万円補助!|リ;コーデ
リフォームは「一般世帯(50代・60代など)」も対象!
こどもみらい住宅支援事業は、「注文住宅の新築」、「新築分譲住宅の購入」、「リフォーム」の3つに分かれており、「リフォーム」に関しては子育て世帯・若者夫婦世帯以外の“一般世帯”も対象になります。
ここでいう一般世帯とは、50代や60代の方々も含まれます。あとで詳しくご説明しますが、「一般世帯」と「子育て世帯・若者夫婦世帯」の違いは補助金の上限額です。
「こどもみらい住宅支援事業」の対象期間
「こどもみらい住宅支援事業」の、工事請負契約および工事実施の対象期間、また交付申請の期間は以下のとおりです。
工事請負契約の対象期間
2021年11月26日~工事着工まで
工事実施の対象期間
こどもみらい住宅事業者の事業者登録以降
交付申請の期間
2022年3月28日(月)~2022年10月31日
※補助金の申請は、原則として工事完了後に「こどもみらい住宅事業者」が行います。
※補助金申請の締切は、予算の状況に応じて別途公表されます。
「こどもみらい住宅支援事業」のリフォーム補助金上限額
「こどもみらい住宅支援事業」の補助金上限額は、『子育て世帯または若者夫婦世帯』と『その他の世帯(法人を含む)』で異なります。
『子育て世帯または若者夫婦世帯』のリフォーム補助金の上限額
子育て世帯と若者夫婦世帯の定義は、以下の通りです。
- 子育て世帯:申請時点において、2003年4月2日以降に出生した子を有する世帯を指します。
- 若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、いずれかが1981年4月2日以降に生まれた世帯を指します。
『子育て世帯または若者夫婦世帯』の、リフォーム補助金の上限額は以下の通りです。
既存住宅を購入しリフォームを行う場合
- 居住要件:自ら居住
- 補助金上限額:60万円/戸
ここでいう「既存住宅の購入」の定義は以下の通りです。
- 不動産売買契約の締結時に完成から1年以上経過している住宅であること(不動産登記で確認)
- 不動産売買契約の締結が、2021年11月26日(令和3年度補正予算案閣議決定日)以降であること
- 売買代金が100万円(税込)以上であること
- リフォーム工事の工事請負契約の締結が、不動産売買契約の締結から3ヶ月以内であること
既存住宅購入以外のリフォームを行う場合
- 居住要件:自ら居住
- 補助金上限額:45万円/戸
『その他の世帯(法人を含む)』の補助金上限額
『子育て世帯または若者夫婦世帯』に該当しない世帯(一般世帯)に対する補助金上限額は以下の通りです。
50代や60代の方々もここに含まれます。
既存住宅(安心R住宅)を購入しリフォームを行う場合
- 居住要件:自ら居住
- 補助金上限額:45万円/戸
既存住宅購入以外のリフォームを行う場合
- 居住要件:自ら居住
- 補助金上限額:30万円/戸
「こどもみらい住宅支援事業」の対象リフォーム工事
ここからは、「こどもみらい住宅支援事業」の対象となるリフォーム工事をご紹介していきます。
いずれかが必須のリフォーム工事
①開口部の断熱改修(内窓設置・外窓交換、ガラス交換、ドア交換)
②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
③エコ住宅設備の設置(太陽熱利用システム、高効率給湯機、高断熱浴槽、節水型トイレ、節湯水栓)
必須①~③と同時に行う場合のみ補助対象となるリフォーム工事
④子育て対応改修
⑤耐震改修
⑥バリアフリー改修(手すりの設置、廊下幅等の拡張、段差解消、ホームエレベーター新設、衝撃緩和畳の設置など)
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧リフォーム瑕疵保険への加入
【必須】開口部の断熱改修リフォームの補助金額
必須となる「開口部の断熱改修リフォーム」の補助金額は以下の通りです。
窓の断熱改修(内窓設置・外窓交換)の補助金額
- 窓面積2.8㎡以上:21,000円/箇所
- 窓面積1.6㎡以上2.8㎡未満:16,000円/箇所
- 窓面積0.2㎡以上1.6㎡未満:14,000円/箇所
ガラス交換の補助金額
- ガラス面積1.4㎡以上:8,000円/枚
- ガラス面積0.8㎡以上1.4㎡未満:6,000円/枚
- ガラス面積0.1㎡以上0.8㎡未満:2,000円/枚
ドア交換の補助金額
- 開戸1.8㎡以上/引戸3.0㎡以上:32,000円/箇所
- 開戸1.0㎡以上1.8㎡未満/引戸1.0㎡以上3.0㎡未満:28,000円/箇所
【必須】外壁、屋根・天井又は床の断熱改修リフォームの補助金額
必須となる「外壁、屋根・天井又は床の断熱改修リフォーム」の補助金額は以下の通りです。
断熱材最低使用量以上の場合
- 外壁:102,000円/戸
- 屋根・天井:36,000円/戸
- 床:61,000円/戸
部分断熱の場合
- 外壁:51,000円/戸
- 屋根・天井:18,000円/戸
- 床:30,000円/戸
【必須】エコ住宅設備の設置リフォームの補助金額
必須となる「エコ住宅設備の設置リフォーム」の補助金額は以下の通りです。
- 太陽熱利用システム:24,000円/戸
- 高効率給湯機:24,000円/戸
- 高断熱浴槽:24,000円/戸
- 節水型トイレ(掃除しやすい機能を有する物):19,000円/台
- 節水型トイレ(上記以外):17,000円/台
- 節湯水栓:5,000円/台
①~③と同時に行う場合のみ補助対象となるリフォーム工事の補助金額例
- ビルトイン食洗機(子育て対応改修):19,000円/戸
- 浴室乾燥機(子育て対応改修):20,000円/戸
- 掃除しやすいレンジフード(子育て対応改修):10,000円/戸
- 宅配ボックス(子育て対応改修):10,000/戸
- 手すりの設置(バリアフリー改修):5,000円/戸
- 段差解消(バリアフリー改修):6,000円/戸
①~③と同時に行う場合のみ補助対象となるリフォーム工事はその他たくさんあります。
詳しくは、「リ;コーデ」までお問い合わせください。
「こどもみらい住宅支援事業」のことなら「リ;コーデ」まで
この記事では、「子育て支援」と「2050年カーボンニュートラル」2つの目的に向けて創設された「こどもみらい住宅支援事業」補助金について、概要や対象期間、リフォーム補助金上限額、対象リフォーム工事内容などをご紹介してきました。
断熱リフォームやエコ住宅設備の設置を考えている50代・60代など一般世帯にとっては、とてもお得な補助金ですので、ぜひ活用していきましょう。また、若い世帯の方や子育て世帯の方にとっては、さらに補助金上限額がアップしますので、該当する方は積極的に利用したいところです。
「こどもみらい住宅支援事業」について、さらに詳細についてご質問や、補助金が適応されるリフォーム工事のご相談は、設計士と直接話しながら進める“大人のリフォーム”で話題の「リ;コーデ」まで、お気軽にお問い合わせください。