LIXILメンバーズコンテスト2022
\地域優秀賞受賞/
熊本市 次世代へつなぐ二世帯住宅
間取りを大きく変えて対面キッチンに。
キッチンの奥にはパントリー用のスペース。後々棚が設置できるよう壁には下地を入れている。
白×木目を基調に黒×青がアクセントとなった北欧ナチュラルのインテリア。
窓の木枠は既存利用。構造上取れない柱なども、これまでの家族と家の歴史を物語る大切な財産。
階段下を収納とワークスペースに。デッドスペースを最大限活用。
玄関ホールから近い場所にファミリークローゼットを設けた。共働きで忙しい家族のための家事楽の秘訣。
家族4人分の日常の洋服が全部納まる大容量のウォークインクローゼット。
親世帯側の玄関。引き違いの玄関扉は断熱性能UPの片引き戸へ。
子世帯の玄関。生活スタイルの違うそれぞれの世帯がお互いに気を遣わずに済むよう、玄関は別々に設けた。
柔らかい灯りが照らす階段。子世帯が必ずリビングを通って2階へあがるように間取りを変更。
屋根裏の子供部屋。立派な梁は敢えて見せて、天井高を十分に確保。
ご両親の思い入れのある日本家屋の外観の雰囲気はそのままに、外壁は塗り直して美しく蘇った。
新たに設けた西側の子世帯の玄関。シックな玄関ドアが、日本家屋の雰囲気にもよくマッチングしている。
矢印のアイコンを左右にスライドするとBeforeとAfterが変化します
- キッチン
- 独立していた台所は、家族の様子が分かる対面式キッチンに
- 居間→LD
- 階段はリビングを通るようになっていて、少し大きくなった子供たちが学校から帰ってきても子供部屋に直行することがないように工夫している
- 浴室
- 冷たいタイルの在来浴室から温かいシステムバスに。
- トイレ
- タンクレス風のトイレでスッキリした見た目に。
家族構成 |
4人家族+2人家族の二世帯住宅 |
カテゴリー |
戸建て |
築年数 |
45年 |
リフォーム費用 |
3000万円 |
2世帯同居をするにあたって最初は建て替えを検討していましたが、両親の「祖父から受け継いできた大切な家をなるべく壊したくない」という想いを汲み、リフォームすることを決めました。子供たちのために耐震性や断熱性のしっかりした新築住宅が希望だったのですが、リフォームでも十分その性能を確保することができると聞き安心しました。家族6人で1つのキッチン、お風呂を使っていた時はバタバタで大変でしたが、水回りをそれぞれ設けて給湯器も2台にして分けたことで、お互いに気を遣わずに好きな時間にお風呂に入ったりすることができるようになりました。また屋根裏の子供部屋を子供たちがとても喜んでいます。
生活スタイルの異なる2世帯様の同居ということで、それぞれの水回りと玄関も別々にすることをご提案しました。ご来客の多いご両親世帯にもともとの南側の玄関を、お子様世帯用に西側に新たな玄関を設けました。室内でも1カ所で行き来ができるようになっていて、プライバシーを守りつつ交流もできるように配慮しています。築45年以上の建物ですが、これから次世代へつないで長く快適にお住まいいただけるよう、防蟻処理や断熱施工、耐震補強を施しました。外観は、ご両親の思い入れのある日本家屋の趣きを残すため漆喰を塗り直したのみですが、新たに設けたモダンな玄関とも相性が良いよう玄関周りは黒漆喰としました。内部は奥様ご希望の優しい北欧ナチュラルスタイル。白とグレーを基調にブルーと黒がアクセントになっています。2階はコスト調整と将来の誘導性を持たせて棚などは設けずに敢えてシンプルにしました。天井梁を見せた屋根裏の子供部屋は、ハンモックを吊るしたり、テントを張ったりこれから好きなように使っていただけたらと思います。
リフォームのご要望