Date. 2026.07.07

シロアリ対策リフォームとは?費用相場や被害のサイン・予防方法

シロアリ対策リフォームとは?

「最近、床がふかふかして沈む気がする……」
「家の中で羽アリを見かけたけれど、放っておいて大丈夫?」

こうした住まいの異変は、シロアリ被害のサインかもしれません。シロアリ対策リフォームとは、薬剤による駆除だけで終わらせず、食害で傷んだ柱や床の補修・補強から、再発を防ぐ予防工事までをセットで行うリフォームのことを指します。

シロアリ被害を放置すると、住まいの寿命だけでなく耐震性にも関わってきます。この記事では、シロアリ被害のサインや放置するリスク、部位別の対策リフォーム、費用相場までをわかりやすく解説します。

シロアリ駆除とシロアリ対策リフォームの順番

シロアリを見つけたとき、「駆除とリフォームのどちらを先に進めればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、シロアリ駆除とシロアリ対策リフォームの関係や、進め方の考え方を解説していきます。

シロアリ対策は「駆除」と「被害箇所の修繕・予防」をセットで行う

結論からお伝えすると、シロアリ対策は薬剤でシロアリを退治する「駆除」と、被害箇所の「修繕」・再発を防ぐ「予防」をセットで行うのが基本です。駆除はシロアリ専門業者、傷んだ構造の補修や予防リフォームはリフォーム会社と、それぞれ担う領域が異なります。

どちらか一方だけでは、シロアリ被害の根本的な解決にはつながりません。駆除と修繕・予防を一連の流れとして計画することが、住まいを長く守る近道と言えるでしょう。

駆除だけでは食害で傷んだ柱や土台はもとに戻らない

見落とされがちですが、薬剤でシロアリを駆除しても、食害で傷んだ柱や土台の強度はもとに戻りません。シロアリに食われた木材は内部がスカスカになっており、そのままでは住まいを支える力が落ちたままです。

被害が構造部分におよんでいる場合は、駆除に加えて傷んだ部材の交換や補強といったリフォームが必要になります。

駆除とリフォームを同時に進めると手間も費用も抑えやすい

もう一つ知っておきたいのが、シロアリ駆除とシロアリ対策リフォームを同時に進めると、手間も費用も抑えやすいという点です。床や壁を開ける工事のタイミングで駆除・防蟻処理を行えば、解体や復旧の工事を一度で済ませられます。

また、壁や床の内部を開けた状態で被害範囲を直接確認できるため、被害の見落としを防ぎやすいのもメリットです。シロアリが心配なときは、駆除業者とリフォーム会社へ別々に相談するのではなく、あわせて計画を立てることをおすすめします。

見逃さないで!シロアリ被害の主なサイン

シロアリ被害は床下など普段見えない場所で進行するため、気づいたときには被害が広がっていたというケースが少なくありません。

ここでは、ご自宅でチェックできるシロアリ被害の主なサインをご紹介していきます。

春から初夏に屋内で羽アリを見かける

まず注意したいシロアリ被害のサインが、春から初夏にかけて屋内で見かける羽アリです。羽アリを家の中で見つけたり、群れで飛び立っていく姿を発見したら、すでに近くに巣がある可能性があります。

黒アリの羽アリと見分けるポイントは、体のくびれです。シロアリの羽アリはずんどうな体型で、4枚の羽がほぼ同じ大きさという特徴があります。

床や畳がふかふかする・きしむ

続いてよくあるシロアリ被害のサインが、床や畳を踏んだときのふかふかした感触やきしみです。床下の木材がシロアリの食害や湿気で傷むと、歩いたときの感触に変化が現れます。

「以前より床が沈む気がする」と感じたら、床下で被害が進んでいるサインかもしれません。

柱や壁を叩くと空洞のような音がする

さらに、柱や壁を叩いたときに、ポコポコと空洞のような軽い音がするのも要注意のサインです。シロアリは木材の内部を食べ進めるため、表面はきれいなまま中身だけが空洞化していることがあります。

見た目に異常がなくても音に違和感があれば、内部で食害が進んでいる可能性を疑いましょう。

基礎や床下に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる泥のトンネルがある

シロアリ被害を示す代表的な証拠が、基礎の立ち上がりや床下に作られる「蟻道(ぎどう)」です。蟻道は、乾燥と光を嫌うシロアリが土や排せつ物で作る泥のトンネルで、地面から住まいの木部へ侵入する通り道になります。

基礎の表面に土の筋のようなものが伸びていたら、蟻道の可能性が高いため早めに点検を依頼してください。

ドアや窓の建て付けが悪くなる

最後にご紹介するサインが、ドアや窓の開け閉めがしにくくなる建て付けの変化です。柱や土台が食害で傷むと住まいにわずかな歪みが生じ、ドアや窓の動きに影響が出ることがあります。

経年劣化と思い込みがちな症状ですが、ほかのサインと重なる場合はシロアリ被害も含めて原因を確認すると安心です。

シロアリを放置するリスクと被害が出やすい場所

シロアリ被害は、放置するほど修繕の規模も費用も大きくなっていきます。

ここでは、シロアリを放置するリスクと、住まいの中でとくに被害が出やすい場所を解説していきます。

食害と腐朽で耐震性が下がり、地震時の倒壊リスクが高まる

シロアリ被害を放置する最大のリスクが、柱や土台の食害と腐朽によって住まいの耐震性が下がってしまうことです。構造部分が傷んだ住宅は、地震の揺れに耐える力が弱まり、大きな地震の際に倒壊などの被害が拡大しやすいことが指摘されています。

熊本地震を経験した地域だからこそ、シロアリ対策は住まいの地震への備えとしても考えておきたいところです。

水回り・玄関・床下など湿気の多い場所が狙われやすい

シロアリの被害は、浴室などの水回り・玄関・床下といった湿気の多い場所に集中しやすい傾向があります。シロアリは湿った木材を好むため、水を使う場所や風通しの悪い場所が格好のすみかになるからです。

浴室の土台や玄関の框(かまち)、床下の木部などは、被害に気づきにくい場所でもあります。湿気やカビが気になる住まいは、シロアリにとっても居心地のよい環境になっている点に注意しましょう。

熊本など九州は被害が大きいイエシロアリの生息域で特に注意

あわせて知っておきたいのが地域性です。熊本を含む九州は、日本のシロアリの中でもとくに被害が大きいとされる「イエシロアリ」の生息域にあたります。イエシロアリは巨大な巣を作って加害範囲が広く、床下だけでなく建物の上部まで被害がおよぶこともあります。

温暖で湿度の高い熊本の気候はシロアリの活動に適しているため、「まだ被害が出ていないから大丈夫」と油断せず、予防まで含めた対策を心がけたいところです。

【部位別】シロアリ対策に効果的なリフォーム

シロアリ対策リフォームは、被害箇所の修繕と再発予防を、住まいの部位ごとに組み合わせて行うのが基本です。

ここでは、部位別に効果的なリフォームの内容をご紹介していきます。

【被害箇所】食害で傷んだ柱・土台・床を補修・交換する

被害箇所のリフォームでは、食害で傷んだ柱・土台・床材の補修や交換を行い、住まいの強度を回復させます。被害が部分的であれば部材の交換や補強で対応でき、必ずしも建て替えが必要になるわけではありません。

床のふかふかが気になる場合は、床の張り替えとあわせて下地や土台の状態を確認してもらうと安心です。床リフォームの費用について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>張り替え?上張り?6畳や20畳の床・フローリングをリフォームする費用

【構造】被害を機に耐震補強もあわせて行う

次におすすめしたいのが、被害箇所の補修を機に、住まいの耐震補強もあわせて行う方法です。シロアリ被害で構造が傷んだ住宅は耐震性が落ちているため、補修と同時に補強すれば、解体や復旧の工事をまとめられて効率的です。

とくに旧耐震基準の住宅は、シロアリ被害の有無にかかわらず耐震性の確認をおすすめします。耐震リフォームの費用や補助金について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>旧耐震基準の住宅は耐震リフォームが必須?!耐震リフォームの費用や補助金

【床下】防蟻処理・床下換気・調湿で再発を防ぐ

再発予防の要となるのが床下のリフォームです。木部・基礎への防蟻処理に加えて、床下換気扇や調湿材で床下の湿気を減らすことで、シロアリが好む環境そのものを改善できます。

防蟻処理の薬剤の効果は永久ではなく、一般的に5年程度で再処理が推奨されています。定期的な点検とあわせて、床下の環境づくりまで行うことが再発防止のポイントです。

>>カビ対策リフォームとは?床下や押入れ等の湿気対策や費用相場

【水回り】湿気対策とカビ・腐食に強い設備への交換

被害が集中しやすい水回りでは、湿気対策とあわせて、カビや腐食に強い設備へ交換するリフォームが効果的です。たとえば在来工法の浴室からユニットバスへの交換は、水漏れや湿気による土台の傷みを防ぎ、シロアリを寄せつけにくい環境づくりにつながります。

なお、カビの生えにくい浴室設備について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>カビの生えにくいお風呂メーカーはどこ?リクシル/TOTO/パナソニックの最新浴室設備

シロアリ対策リフォームの費用相場

シロアリ対策リフォームの費用は、予防が目的か、被害箇所の修繕まで行うかで大きく変わります。

ここでは、工事の内容別に費用の目安を確認していきましょう。

防蟻処理(予防)は延床18坪で13万円前後が目安

予防のための防蟻処理は、坪単価6,500~7,150円程度、延床18坪の住まいで13万円前後が目安です。薬剤の種類や施工範囲、保証の内容によって費用は前後します。

被害が出てからの修繕に比べると、予防の費用はずっと小さく済みます。定期的な予防処理は、住まいを守るための保険と考えるとよいでしょう。

食害箇所の床・土台の補修は50万円前後~が目安

実際に被害が出てしまった場合、食害箇所の床や土台の補修は50万円前後~が目安です。被害の範囲や傷んだ部材の場所によって、費用は大きく変動します。

床下の一部で済むのか、土台や柱の交換までおよぶのかで規模が変わるため、まずは床下点検で被害範囲を正確に把握することが大切です。

雨漏りなどを伴う大規模な補修は200万円程度になる場合もある

雨漏りによる腐朽と被害が重なっているケースなど、外装の補修まで含む大規模な工事では200万円程度になる場合もあります。被害が広がるほど費用も膨らむため、サインに気づいた段階で早めに対処することが、結果的にもっとも費用を抑える方法です。

なお、リフォーム費用を賢く抑えるコツについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>リフォーム費用を抑える方法7選!安さ以上に重要なポイントも解説

熊本でシロアリ対策リフォームをするなら「アネシスリフォーム」

私たちが全力でサポートいたします

この記事では、シロアリ対策リフォームの基本と駆除との順番、被害のサイン、放置するリスク、部位別のリフォーム内容、費用相場までをご紹介してきました。シロアリ対策は駆除だけで終わらせず、傷んだ箇所の補修・補強と再発予防までをセットで行うことが、住まいを長く守るポイントです。

「床のふかふかが気になる」「羽アリを見かけて不安になった」という方は、まず床下の点検から始めてみてはいかがでしょうか。

熊本県内でシロアリ対策リフォームをご検討の方は、地域密着で「わくわく」する住まいづくりをご提案する「アネシスリフォーム」までお気軽にご相談ください。住まいの状態をていねいに確認し、被害の修繕から予防まで、最適なプランをご提案させていただきます。

>>お問い合わせ|アネシスリフォーム

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