子育てグリーン住宅支援事業とは?
子育てグリーン住宅支援事業は、国が2050年カーボンニュートラル(温室効果ガスの実質排出ゼロ)を目指すなか、特に子育て世帯を含む皆様へ大きな支援を行うことを目的として設立された補助金制度です。2024年11月22日以降に着工する新築住宅や既存住宅のリフォームに対して補助金が交付されます。
なお、新築(注文住宅・分譲住宅含む)の場合は、「GX志向型住宅」に該当すればすべての世帯が、また「子育て世帯※1」や「若者夫婦世帯※2」に該当する場合は「長期優良住宅」または「ZEH水準住宅」も補助金交付の対象となる点がポイントです。
さらに、子育てグリーン住宅支援事業では、既存住宅のリフォームでも、全世帯が補助を受けるチャンスがあります。窓やドアなどの断熱性能向上をはじめとした省エネ改修および子育てしやすい環境整備など、要件を満たす内容であれば、リフォームでも補助金を受けることが可能です。
※1 子育て世帯:申請時点において18歳未満の子を有する世帯
※2 若者夫婦世帯:申請時点において夫婦であり、どちらかが39歳以下の世帯
【リフォーム】子育てグリーン住宅支援事業の補助対象リフォーム
子育てグリーン住宅支援事業では、既存住宅のリフォームに対して補助金交付を行う場合、以下の必須工事を少なくとも2つ以上実施すること(Aタイプ)またはすべて実施すること(Sタイプ)が条件となります。
必須工事
- 開口部の断熱改修
既存の窓やドアに対する断熱リフォーム(ガラス交換、内窓設置、外窓交換、ドア交換)を行い、省エネ基準またはZEH相当レベル以上に性能を高める改修 - 躯体の断熱改修
外壁・屋根・天井・床など躯体部分に断熱材を追加・交換して、一定以上の断熱性能を確保する工事 - エコ住宅設備の設置
高効率給湯器や節水型トイレ、太陽熱利用システム、節湯水栓、蓄電池など、省エネ性の高い設備を導入し、住宅全体の省エネ性能を高める工事
任意工事(必須工事と同時に行う場合のみ補助対象)
- 子育て対応改修(家事負担の軽減、防犯性向上、防音対策、キッチンセットの交換を伴う対面化工事など)
- 防災性向上改修(合わせガラスによる防災性能の向上など)
- バリアフリー改修(手すりの設置、段差解消、廊下幅の拡張、衝撃緩和畳の設置)
- 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム瑕疵保険等への加入
上記いずれの工事も、国土交通省・環境省等の定める要件を満たさなければなりません。とりわけ、窓やドアの断熱改修では、製品レベルで定められた熱貫流率・日射熱取得率をクリアしているかどうかが重要になります。また、高性能給湯器や太陽熱利用システムなどもそれぞれに基準があるため、事前に確認が必要です。
【リフォーム】子育てグリーン住宅支援事業の補助額と上限額
子育てグリーン住宅支援事業のリフォームにおける補助額は、工事内容ごとに定められた定額の合計値となり、さらに上限額が設定されています。
- Sタイプ:必須工事(開口部断熱改修/躯体断熱改修/エコ住宅設備の設置)をすべて実施。補助上限額は1戸あたり60万円。
- Aタイプ:必須工事のうち2つを実施。補助上限額は1戸あたり40万円。
必須工事の実施内容に応じて補助額を合算し、その合計金額が40万円または60万円まで支給されるイメージです(ただし、合算が上限に満たない場合、その金額までが補助額)。
さらに、同時にバリアフリー改修や子育て対応改修など任意工事を行えば、それらも定額分を加算できます。ただし、必須工事をともなわない任意工事のみでは補助対象になりませんので要注意です。
また、工事費の合計に対して補助率が何割になるという方式ではなく、“1台ごとに〇〇円”といった定額が決まっています。対象製品や工法ごとに補助金額が細かく定められているので、着工前に自分が想定している工事内容の合計額を試算してみるとよいでしょう。
【リフォーム】子育てグリーン住宅支援事業の申込期間
- 申込開始は2025年(令和7年)3月下旬頃を予定
- 予算上限に達し次第、受付終了となるため早めの申請を推奨
- 受付締切日は2025年12月31日(ただし予算が尽きれば前倒しで終了の可能性あり)
- 申請手続きは施主(依頼主)本人ではなく、「登録事業者(施工会社)」が代理で行う
- リフォーム工事は完了後に交付申請するが、着工後に「交付申請の予約」が可能
- 予約すると補助金枠を3か月間確保できるが、その間に正式申請しないと予約は取り消される
子育てグリーン住宅支援事業(リフォーム分)の申請受付は、2025年(令和7年)3月下旬頃に開始され、予算が上限に達し次第終了する見込みです。正式な締切日は2025年12月31日とされていますが、過去の事例では予算枠に到達次第、受付が打ち切りになったケースもあります。
申請にあたっては、事務局に登録した登録事業者(工事施工業者)が代理で手続きを行います。つまり、リフォームの依頼主ご自身で申請するのではなく、依頼された施工会社が事務局に申請する仕組みです。交付申請前の準備として、まずは信頼できるリフォーム会社が子育てグリーン住宅支援事業の登録事業者であるかを確認しておきましょう。
なお、リフォームの場合は工事完了後に交付申請を行うことになりますが、補助金には予算上限があるため交付申請の予約制度も利用できます。着工後の一定期間内に予約申請しておけば、補助金枠が3か月間確保されるため、補助金を活用しやすくなるメリットがあります。ただし、3か月以内に交付申請が行われない場合は、予約が取り消されますので要注意です。
子育てグリーン住宅支援事業と組み合わせられる補助金がある?
子育てグリーン住宅支援事業の大きな特徴は、住宅省エネ2025キャンペーンの一環として、ほかの国の補助金とワンストップ申請が可能になる点です。具体的には以下の3省連携制度と組み合わせができます。
- 先進的窓リノベ2025事業(環境省)
- 給湯省エネ2025事業(経済産業省)
- 賃貸集合給湯省エネ2025事業(経済産業省)
同一箇所の改修で同じ補助金を重複してもらうことは基本的にできませんが、それぞれ対象工事や対象設備が異なるため、場合によっては複数の補助金を活用できる可能性があります。
たとえば、窓断熱改修でより大きな補助を狙うのであれば先進的窓リノベ2025事業を利用し、それ以外の躯体断熱や住宅設備リフォームについては子育てグリーン住宅支援事業で申請するといった形も考えられます。
さらに、住宅省エネ2025キャンペーンの概要や活用法などは、こちらの記事も合わせてご覧ください。
>>住宅省エネ2025キャンペーンを徹底解説!補助金額やスケジュール|アネシスリフォーム リ;コーデ
子育てグリーン住宅支援事業でお得にリフォーム♪
子育てグリーン住宅支援事業は、家庭の省エネ性能を高めて光熱費を節約するだけでなく、防犯面や安全面、子育てのしやすさまでサポートしてくれる、大変魅力的な補助金制度です。特に小さなお子さんがいる家庭や、これから先も安心・快適に暮らしたいという方にとって、リフォームによる住まいの性能アップは大きなメリットとなるでしょう。
ただし、「子育てグリーン住宅支援事業」補助金を受け取るには以下のような点に留意する必要があります。
- 登録事業者(施工会社)が代理申請するので、希望のリフォーム会社が登録を予定しているか要確認
- 補助金には予算枠があるため、早めのスケジュール調整と交付申請の予約制度の活用も検討する
- 対象となる設備・製品を正しく選定しないと、申請が通らない場合がある
- リフォーム瑕疵保険や外壁断熱工事など、やや専門性の高い制度要件もあるため、信頼できる事業者と綿密に打ち合わせする
上記をしっかり押さえておけば、子育てグリーン住宅支援事業を活用することでリフォーム費用の負担を大幅に軽減できるでしょう。リフォームで快適性・安全性・省エネ性を手に入れるチャンスです。
子育てグリーン住宅支援事業のご質問は「アネシスリフォーム リ;コーデ」へ
子育てグリーン住宅支援事業の要件や補助金額は、工事の内容や住宅の性能、さらには他の国の補助金との組み合わせなどにより複雑になりがちです。「自宅のどの部分が補助対象なのか」「どのような組み合わせが最適か」とお悩みの方は、ぜひ専門家へ相談してみてください。
熊本県のリフォーム会社「アネシスリフォーム リ;コーデ」では、住まいの省エネ化や補助金申請に精通したスタッフが、しっかりとヒアリングしながらお客様それぞれのご要望に合わせたリフォームプランをご提案いたします。補助金申請手続きのサポートもお任せください。
「子育てグリーン住宅支援事業」補助金を活用してお得にリフォームしたい方は、「アネシスリフォーム リ;コーデ」までお気軽にご相談ください。