※令和5年度の「住宅エコリフォーム推進事業」は、補助金申請額が予算上限に達したため、交付申請の受付を終了しております。なお、令和6年度の「住宅エコリフォーム推進事業」の実施は現在のところ未定です。
「住宅エコリフォーム推進事業」とは?
「住宅エコリフォーム推進事業」とは、カーボンニュートラルの実現に向け、住宅ストック(中古物件)の省エネ化を推進するため、ZEHレベルの高い省エネ性能リフォームに対して、期限を設けて行われる国の支援事業(補助金制度)のことを指します。
なお、「住宅エコリフォーム推進事業」の対象工事には、主に窓やドアのリフォーム工事に対して補助金が支給される「部分改修」と、「全体改修・建替え」の2種類があります。
「部分改修」で対象となる工事や補助額
ここでは、「部分改修」で対象となる工事や補助額についてお伝えいたします。
「部分改修」の補助率
「部分改修」の補助率は以下の通りです。
- 省エネ診断:1/3
- 省エネ設計等・省エネ改修:40%
対象となるリフォーム工事
「部分改修」で対象となるリフォーム工事は、以下の3つです。
①開口部の断熱改修工事(必須工事)
複数の開口部について、ZEH仕様基準を満たすよう改修(リフォーム)する工事のことを指します。
②ZEH仕様基準を満たす躯体の断熱改修工事
躯体の断熱改修の要件については、「リ;コーデ」までお問い合わせください。
③以下で示す対象設備の高効率化工事
- 太陽熱利用システム
- 電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯機)
- ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
- 潜熱回収型石油給湯機(エコフィール)
- 潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)
- 燃料電池システム(エネファーム)
- 高断熱浴槽
- 浴室シャワーの節湯水栓
- 蓄電池
- LED照明
「部分改修」の補助額
「部分改修」の補助額は、
- A=開口部の断熱改修工事(必須工事)
- B=躯体の断熱改修工事
- C=対象設備の高効率化工事
の補助額の合計と、「補助上限額(350,000円/戸)」を比べて低い方の額となります。
「A/B/C」は、
「①モデル工事費 × 補助率」と「②実際の工事費 × 補助率」
を比べて、どちらか低い方が各工事の「A/B/C」として選ばれます。
「部分改修」のモデル工事費
「部分改修」の補助額を決めるにあたって重要となる、「部分改修」のモデル工事費は以下のとおりです。
開口部の断熱改修工事(必須工事)のモデル工事費
- ガラス交換(1.4㎡以上):96,000円/1枚
- ガラス交換(0.8㎡以上1.4㎡未満):72,000円/1枚
- ガラス交換(0.1㎡以上0.8㎡未満):24,000円/1枚
- 内窓設置・外窓交換(2.8㎡以上):248,000円/1箇所
- 内窓設置・外窓交換(1.6㎡以上2.8㎡未満):192,000円/1箇所
- 内窓設置・外窓交換(0.2㎡以上1.6㎡未満):160,000円/1箇所
- ドア交換(開戸:1.8㎡以上/引戸:3.0㎡以上):360,000円/1箇所
- ドア交換(開戸:1.0㎡以上1.8㎡未満/引戸:1.0㎡以上3.0㎡未満):320,000円/1箇所
※ガラス交換は、箇所数ではなく、交換するガラス1枚あたりに補助
※内窓交換を含む
※ガラスの寸法とする
※内窓もしくは外窓のサッシ枠又は開戸もしくは引戸の戸枠の枠外寸法とする
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修のモデル工事費
- 外壁(熱伝導率0.052~0.035):201,000円/m3
- 外壁(熱伝導率0.034以下):302,000円/m3
- 屋根・天井(熱伝導率0.052~0.035):72,000円/m3
- 屋根・天井(熱伝導率0.034以下):123,000円/m3
- 床(熱伝導率0.052~0.035):245,600円/m3
- 床(熱伝導率0.034以下):368,000円/m3
※熱伝導率の単位=W/m・K
設備のモデル工事費
- 太陽熱利用システム:452,000円/戸
- 電気ヒートポンプ:263,000円/戸
- ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯機):263,000円/戸
- ヒートポンプ給湯機(エコキュート):263,000円/戸
- 潜熱回収型石油給湯機(エコフィール):263,000円/戸
- 潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ):263,000円/戸
- 高断熱浴槽:416,000円/戸
- 浴室シャワーの節湯水栓:57,000円/戸
- 燃料電池システム(エネファーム):なし
- 蓄電池:なし
- LED照明:なし
※エコ住宅設備については、種類に応じて戸当たり1台分までを補助対象とします。
※燃料電池システム(エネファーム)、蓄電池、LED照明について、モデル工事の設定はありません。
「部分改修」で対象となる「開口部の断熱改修」の要件
「部分改修」で対象となる「開口部の断熱改修」の詳しい要件は以下の通りです。
ZEH仕様基準
改修後の開口部の熱貫流率(U値)が、下記の基準値以下となる断熱改修を対象とします。
- 戸建:1~2地域/1.9W/(m2・K)、3地域/1.9W/(m2・K)、4地域/2.3W/(m2・K)、5~7地域/2.3W/(m2・K)
- 共同:1~2地域/1.9W/(m2・K)、3地域/1.9W/(m2・K)、4地域/2.9W/(m2・K)、5~7地域/2.3W/(m2・K)
対象となる改修方法の種類
「開口部の断熱改修」には、以下のような方法があります。
- 内窓設置:内側に窓をつけて二重窓にする改修工事
- 外窓交換:現在の窓を取り外し、新しい窓に交換する改修工事
- ガラス交換:断熱効果の高いガラスへ交換
- ドア交換:ドアを新しいものへ交換
「全体改修・建替え」で対象となる工事や補助額
「住宅エコリフォーム推進事業」の「全体改修・建替え」について、要件や対象工事をご紹介していきます。
「全体改修・建替え」の要件
断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6となるものでBELS等の第三者評価の認証を取得するもの。
※再生可能エネルギーの導入は要件としない
「全体改修・建替え」で補助対象となる工事
- 建物全体を断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6とする改修工事
- 上記改修工事と併せて実施する構造補強工事
- 型番登録された製品の利用は要件としない
「全体改修・建替え」の補助額・補助率
上記の工事に必要な費用及び省エネ設計等に係る費用×補助率40%
※設備の効率化に係る工事については、開口部・躯体等の断熱化工事と同額以下であること。
「住宅エコリフォーム推進事業」の対象期間
令和5年度の「住宅エコリフォーム推進事業」のスケジュールは以下のとおりです。
- 交付申請の受付期間:令和5年5月26日~令和6年1月19日
- 完了実績報告の受付期間:令和5年6月23日~令和6年2月29日
※令和5年度の「住宅エコリフォーム推進事業」は、補助金申請額が予算上限に達したため、交付申請の受付を終了しております。なお、令和6年度の「住宅エコリフォーム推進事業」の実施は現在のところ未定です。
「住宅エコリフォーム推進事業」のご相談ならリ;コーデへ
この記事では、「住宅エコリフォーム推進事業」の概要や対象リフォーム工事、受けられる補助額などについてご紹介してきました。
残念ながら令和5年度の「住宅エコリフォーム推進事業」は予算上限に達したため受付終了となってしまいましたが、令和6年度も実施する可能性がありますので、窓リフォームやドアリフォームを検討している方は、今後も注視していく必要があるでしょう。
「住宅エコリフォーム推進事業」についてのご質問や、窓リフォーム・ドアリフォームについてのご相談は、熊本県のリフォーム会社「リ;コーデ」までお気軽にお問い合わせください。
また、窓リフォーム・ドアリフォームについて詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>断熱・結露対策?防犯対策?窓のリフォーム費用を目的別に解説【前編】|リ;コーデ
>>耐震補強?感染症対策?風通し窓のリフォーム費用を目的別に解説【後編】|リ;コーデ