Date. 2023.02.09

キッチン天板を人造大理石(人工大理石)にするメリット・デメリット

そもそも「人造大理石(人工大理石)」とは?

「人造大理石(人工大理石)」とは、天然大理石に模して人工的につくられた素材のことを指します。なお、人造大理石、人工大理石、天然大理石には、以下のような違いがあります。

人造大理石とは?

「テラゾー」とも呼ばれる人造大理石は、粉砕した天然大理石を樹脂やセメントで固めて作る半人工素材のことを指します。人造大理石は素材に天然大理石を使用していたり、仕上げに研磨作業が必要だったりするため、人工大理石よりも高価である等の特徴があります。

人工大理石とは?

人工大理石は、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂を主成分に用いた人工素材のことを指します。人造大理石のように天然大理石の成分は入っておらず、色々な形への加工や着色性に優れている等の特徴があります。

天然大理石とは?

天然大理石とは、自然界の石灰岩にマグマの熱・圧力が加わり結晶化した「大理石」を採石し、加工したものを指します。産地によって模様や色が異なり、石材のなかでは軟質なため運搬や加工が難しく、コストが高い要因となっています。

また、天然大理石は小さな穴が空いた“多孔質”のため、水分を吸いやすく、水に弱いといった弱点もあります。濡れることで、天然大理石の輝きが徐々に失われてしまいます。

そのため、天然大理石をキッチンに使用することは、メンテナンスまで考えるとコストが高くなってしまいます。

キッチンを人造大理石(人工大理石)にするメリット


ここからは、キッチンの天板を人造大理石(人工大理石)にするメリットについてご紹介していきます。

色やデザインが豊富でインテリアと馴染みやすい

人造大理石(人工大理石)には、ホワイトやベージュ、パステルカラー、ダークカラー、ピンク、ブルー系などさまざまな色合いが用意されています。また、石目調や砂目調など、デザインも豊富なため、お部屋のインテリアに合わせて最適なキッチン天板を選ぶことができます。

天板とシンクを統一すれば繋ぎ目ができない


シンクをステンレス、天板を人造大理石(人工大理石)とした場合、シンクと天板の間に繋ぎ目ができてしまいます。この繋ぎ目に汚れが溜まりやすく、カビなどが発生する原因もなります。

素材を人造大理石(人工大理石)で統一することで繋ぎ目が無くなり、キッチンの汚れやカビが発生しにくくなるメリットがあります。

食器をシンクに置いたときの音が静か

人造大理石(人工大理石)のキッチンは、ステンレスのキッチンに比べると、食器を置いたときや水を流した時の音が静かというメリットがあります。

特にフォークやスプーンなどがステンレスのキッチンに当たった時の金属音が苦手な方にとっては、人造大理石(人工大理石)キッチンの静音性はオススメです。

表面の細かいキズや汚れは研磨で落とせる

人造大理石(人工大理石)のキッチンは、日々使用するなかで細かいキズや汚れがついてしまっても、メラミンスポンジやクレンザーなどで研磨することで落とすことができます。

そのため、大掛かりな補修をしなくても、日々のメンテナンスでキッチンの見栄えを保つことができます。

白い人造大理石キッチンなら水垢が目立ちにくい

白やベージュ系の人造大理石(人工大理石)キッチンであれば、水垢汚れが目立ちにくいというメリットもあります。

もちろん、お手入れをして水垢をこまめに掃除するのが理想ですが、つい掃除を怠って水垢ができてしまったときでも、白やベージュ系の人造大理石(人工大理石)キッチンなら水垢が目立つことはありません。

なお、人造大理石(人工大理石)キッチンに水垢ができてしまっても、スポンジと食器洗い用洗剤で洗うだけで簡単に落とすことができます。

キッチンを人造大理石(人工大理石)にするデメリット・注意点


ここからは、キッチンを人造大理石(人工大理石)にする場合のデメリット・注意点についてもお伝えしていきます。

熱に弱く変色しやすい

人造大理石(人工大理石)は、昔から熱に弱い(耐熱性が低い)と言われてきました。そのため、熱い鍋やフライパンを直接、人造大理石(人工大理石)の天板やシンクに置いてしまうと、変色してしまう危険があります。

醤油などの液体でシミができやすい

また、耐熱性と並んでよく言われているのが、「人造大理石(人工大理石)は醤油などの調味料や油によってシミができやすい」というものです。

しかし、最近の人造大理石(人工大理石)キッチンは、耐熱性・耐汚染性が向上しており、上記で説明したような熱による変色や醤油等によるシミができにくい商品も発売されています。

人造大理石(人工大理石)キッチンを選ぶ際は、こうした耐熱性や耐汚染性についてもチェックすることをオススメします。

紫外線などで黄ばむことがある

人造大理石(人工大理石)キッチンは、太陽光(紫外線)を浴び続けることにより、経年劣化して黄ばむことがあります。

もしも人造大理石(人工大理石)キッチンが黄ばんでしまったら、メラミンスポンジで優しく磨いてあげるのが効果的です。

シンクが割れる場合がある

キッチン天板を人造大理石(人工大理石)にした場合、重くて硬い調理器具や食器等を落としてしまうと、人造大理石(人工大理石)の天板が割れてしまう危険があります。

そのため、ステンレスキッチンの場合よりも、重いものを落とさないように注意しましょう。

人造大理石(人工大理石)で高級感あるキッチンに♪

この記事では、人造大理石(人工大理石)を使ったキッチンについて、メリット・デメリットを中心にお伝えしてきました。

人造大理石(人工大理石)のキッチンは、カラーバリエーションや静音性など、さまざまなメリットがあります。その反面、熱や調味料による変色・汚れに弱い性質もあるので、耐熱性・耐汚染性に優れた商品を選ぶことが重要です。

人造大理石(人工大理石)で高級感あるキッチンにしたい方は、キッチンリフォームで豊富な実績がある「リ;コーデ」まで、お気軽にご相談ください。

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